優秀なコンテンツパートナーを支援することで投稿動画を充実させ、広告出稿を促進するのが狙いだ。
米Google傘下のYouTubeは7月9日(現地時間)、優れた作品を投稿するYouTubeパートナーを支援するプログラム「YouTube Partner Grants」を開始したと発表した。YouTubeの審査を通った複数のパートナーに、総額500万ドルの助成金を与える。パートナーによる高品質なコンテンツの掲載を促し、ひいては広告出稿を促進することが狙いだ。
YouTubeパートナーとは、YouTube承認の下、オリジナルコンテンツに広告を掲載することにより、YouTubeから広告収入の分配を受けているユーザー。一定の条件を満たしたユーザーが申し込み、YouTubeが承認するシステムになっており、現在その数は1万人以上になっている。
YouTube Partner Grantsでは、まずコンテンツ再生回数やチャンネル登録者数、コンテンツの品質などに基づいてYouTubeが選抜した支援候補パートナーを招待する。招待を受けた候補者は助成金を使うプロジェクトの企画書を提出し、YouTubeの審査を通れば助成金を獲得できる。この助成金は、パートナーの広告収入分配の前払いとして提供される。パートナーはこの助成金を、高機能な撮影設備への投資やマーケティング活動、人材採用など、高品質なコンテンツ制作のために使うことができる。
YouTubeは同日、フルHD(解像度1920×1080)の4倍以上の解像度の、いわゆる4K2K(解像度4096×2304)をサポートしたと発表している。4K2K動画撮影システムはまだ高価だ。業務用として日本ビクターが受注生産している「KY-F4000」(解像度3840×2160)は約2000万円、5月にNHKエンジニアリングサービスが発表した小型一体型3Dカメラ「Lumiere3D」(解像度4096×2048)は1600万円からとなっている。
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