Alcatel-Lucent、クロスプラットフォームのモバイルアプリ開発企業OpenPlugを買収

OpenPlugのモバイルアプリ開発ツールでは、iPhone、Android、Symbian、Windows Mobile、Linuxのほか、プロプライエタリな携帯電話プラットフォーム向けのモバイルアプリを開発できる。

» 2010年09月02日 16時21分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 フランスのAlcatel-Lucentは9月1日(現地時間)、クロスプラットフォームのモバイルアプリ開発ツールを手掛けるフランスのOpenPlugを買収したと発表した。アプリケーション市場での役割拡大が狙いという。買収総額などの詳細は公表していない。

 Alcatel-Lucentは、通信事業者や一般企業などに音声やデータの通信サービスソリューションを提供する通信大手。OpenPlugの買収は、Alcatel-Lucentの通信ソリューションを利用するモバイルアプリの開発ツールを顧客である通信業者や企業に提供することで、エコシステムを育成することが狙い。同社は6月、WebサービスAPIのレポジトリProgrammableWebを買収している。

 OpenPlugは2002年創業の、ソフィアアンチポリスに拠点を置く非公開企業。同社の「ELIPS Studio」は、iPhone、Android、Symbian、Windows Mobile、Linuxのほか、プロプライエタリな携帯電話プラットフォーム向けのモバイルアプリを開発できるオープンソースのツール。1つのプラットフォーム向けにアプリを開発したら、それ以外のプラットフォームに簡単に移植できるとしている。顧客にはISV系の開発者のほか、Sony Ericsson、Intel、Arima Communications、Foxconnなどのモバイル関連大手が名を連ねる。

 OpenPlugのツールセットはAlcatel-Lucentの開発プラットフォームとAPIサービスに統合される。通信業者や企業は、このプラットフォームを利用して複数のOSで稼働するモバイルアプリを多様なアプリストア向けに開発できるようになるとしている。

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