Adobe、iPhone向けFlashアプリ変換ツールの開発再開 Appleの規約変更受け

AppleがiPhoneアプリ開発ツールの制限を緩和したことで、AdobeはFlashアプリをiPhoneアプリに変換する「Packager for iPhone」の開発を再開する。Adobeの株価は12%急騰した。

» 2010年09月10日 11時32分 公開
[ITmedia]

 Adobe Systemsは9月9日、AppleのiPhoneデベロッパー規約変更を受け、FlashアプリをiPhoneアプリに変換するツール「Packager for iPhone」の開発を再開すると発表した。

 Adobeは昨年Packager for iPhoneを発表したが、その後Appleは開発者規約を改定し、変換ツールを使ったアプリを禁止した。このためAdobeは4月に、このツールの開発を終了し、GoogleのモバイルOS「Android」に注力する方針を明らかにした。

 しかし今回の規約変更で、変換ツールを使ったiPhoneアプリ開発が可能になるため、今後のリリースに向けPackager for iPhoneの開発を再開するとしている。現在このツールは「Flash Professional CS5」の機能として提供されている。

 Adobeは「開発者にとって素晴らしいニュースだ。Packager(で開発した)アプリが既にApp Storeで承認されていると聞いている」と語っている。

 ただし、AppleがiPhone、iPadでFlashをサポートしていないことに変わりはない。

 Appleの規約変更の発表を受け、Adobeの株価はNASDAQ市場で約12%上昇した。

過去5日間のAdobeの株価推移

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