Google、Webサーバ向けWebサイト高速化モジュールを公開

“Web高速化”を目指すGoogleが、ホスティングサービス向けWebサイト高速化モジュール「mod_pagespeed」を公開した。

» 2010年11月04日 12時22分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは11月3日(現地時間)、同社が取り組んでいる“Web高速化”の一環として、Webホスティングプロバイダー向けにApacheサーバの高速化モジュール「mod_pagespeed」をリリースしたと発表した。Apache 2.2対応版がGoogle CodeのWebサイトから無料でダウンロードできる。

 mod_pagespeedは、Googleが2009年6月に公開したWeb開発者向けWebサイト高速化支援ツール「Page Speed」をApache用にモジュール化したもの。Page SpeedはWebサイトを解析し、画像圧縮やJavaScript、CSSなどの問題を指摘して改善を促すFirefoxの拡張機能だ。同モジュールをApacheサーバにインストールすることで、これまでWeb開発者が手作業で行ってきた最適化をサーバが自動的に行うようになる。

 Googleによると、同モジュールは15以上の項目の最適化をまとめて行い、Webサイトの読み込み速度を最高で50%短縮できるという。

 Googleは現在、850万の顧客を抱える米ホスティングサービスプロバイダーGo Daddyと協力し、顧客のWebサイトの多くで同モジュールを利用した最適化を実施している。

 インターネット広告を主要な収入源としているGoogleは、広告を掲載するWebサイトの表示速度を短縮するためのさまざまな方策を実施している。1Gbpsの光ネットワーク実験プロジェクト「Google Fiber」では現行の家庭向けブロードバンドの100倍以上高速なネットワーク提供を目指しており、9月に発表した検索エンジンの入力予測機能「Google Instant」では、検索結果表示速度を2〜5秒短縮できるとしている。

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