Google、Facebook、Yahoo!がIPv6での24時間サービス提供実験を計画

Internet Societyが「World IPv6 Day」と定めた2011年6月8日に、3社が同時にIPv6でのサービス提供実験を行う。

» 2011年01月13日 16時42分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは1月12日(現地時間)、インターネット関連の標準化やポリシー策定を目的とする非営利団体「Internet Society」が6月8日に定めた「World IPv6 Day」に、FacebookやYahoo!と共に24時間にわたって主要サービスを次期インターネットプロトコル「IPv6」で提供する実験を行うと発表した。3社のサービスには、1日に合計10億以上の訪問者があるという。

 1977年にスタートした現行のプロトコル「IPv4」は2011年中に枯渇するとみられているにもかかわらず、IPv6で接続しているのはインターネットユーザーのわずか0.2%という。

ipv6 2008年9月からのGoogleユーザーに占めるIPv6接続利用者率推移

 Googleは2008年5月にはIPv6経由の検索サービスの提供を開始し、その後Alerts、Docs、Gmailなどの各サービスを対応させてきた。2010年2月にはYouTubeもIPv6に対応した。だが、主なサービスを24時間IPv6で提供するのは初の試みとなる。Googleは「同じ目的を持ったサービスと協力して実験を行うことにより、業界が新プロトコル対応の準備を整え、予期せぬ問題を発見・解決し、世界規模での導入を進めることを助けたい」としている。

 同日、インターネットユーザー側では特別な準備をする必要はなく、Googleの予想では99.95%のユーザーが問題なくインターネットを利用できるという。同社は当日までの数カ月をかけて、アプリケーション開発者、OSベンダー、ネットワーク端末メーカーなどと協力して影響を最小にする準備をし、ユーザーにテストツールやアドバイスを提供するとしている。

 GoogleはほかのWebサイトにもWorld IPv6 Dayへの参加を呼び掛けている。参加希望サイトは、Internet Societyのページから申し込むことができる。

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