1台のPCを15人で共有――日本HPが新製品を発表 教育市場向けソフトも販売強化

日本HPは、1台のホストPCをUSB接続またはEthernet接続で15人で共有できるアクセスデバイスを発表した。

» 2011年12月05日 20時10分 公開
[本宮学,ITmedia]
photo HP MultiSeat t200 Zero Client

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は12月5日、1台のホストPCを最大15ユーザーで利用できるようにするアクセスデバイス「HP MultiSeat t200 Zero Client」を発表した。2012年1月中旬に発売する。

 新製品は、従来モデル「t150」でサポートしていたUSB接続に加え、Ethernet接続にも対応した。USBでは5メートル以内に限られていたケーブルの長さ制限がなくなり、柔軟なレイアウトが可能になるという。また、LAN環境などの既存ネットワークリソースとも接続できるとしている。

 価格は、Microsoft Client Access License(CAL)なしの「HP MultiSeat t200 Zero Client VL」が8925円、「HP MultiSeat t200 Zero Client Academic OEM」(CALあり、教育機関向け)が1万4700円、「HP MultiSeat t200 Zero Client OEM」(CALあり、一般向け)が1万6800円(全て税込み)。

 併せて同社は、教育市場向け授業支援ソフト「HP Classroom Manager」の販売を京セラ丸善システムインテグレーション(KMSI)に委託すると発表した。教育市場におけるKMSIの実績を生かし、幅広い教育機関に同ソフトを販売していくという。

 HP Classroom Managerは、1画面でクラス全体のPC作業画面を一覧できる「サムネイル表示機能」や、特定人物のPC画面をクラス全員または個人に転送できる「画面転送機能」を備える。グループ間や1対1でのコミュニケーションが可能なチャット/メッセージ機能も搭載しており、生徒・教師間の質問やフォローアップなどを促進するという。このほか、生徒が閲覧できるWebサイトの制限機能や、PC周辺機器へのアクセス制限機能なども備えている。

photo HP Classroom Manager利用イメージ

 同ソフトの価格は1ライセンス当たり5000円で、「今後3年間で3億円の売上を目指す」(KMSI)としている。

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