神戸市、5つの危機管理情報システムを仮想環境に統合

神戸市は「神戸市危機管理情報システム」を仮想環境の共通基盤上に構築した。

» 2012年06月20日 15時24分 公開
[ITmedia]

 神戸市が危機管理に関わる5つの業務システム(神戸市危機管理情報システム)を、仮想技術を採用した共通基盤に統合した。これを構築したネットワンシステムズが6月20日に発表した。

 神戸市危機管理情報システムは、初動判断システム(情報伝達の制御)、緊急連絡システム(市役所内PCへの伝達)、職員参集システム(職員の携帯電話へ伝達)、自動集計システム(職員が作成する情報の取りまとめ)、地図表示システム(情報を地図上に展開)で5つのシステムから構成される。2012年4月の神戸市危機管理センターの新庁舎完成と同時に運用が開始された。

 ネットワンシステムズは、5つのシステムを稼働させるための共通基盤を「6番目のシステム」として、Cisco SystemsやVMwareの製品、XML/SOAPを用いたデータ連携ソフトウェアで構築。各システム間でデータを連携できるようにした。

 神戸市は各システムの構築について個別競争入札を実施。ネットワンシステムズは「共通基盤システム」を担当した。仮想化技術の活用により、システム導入コストを当初想定の半分以下に抑えたという。

神戸市危機管理情報システムのイメージ

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