ビジネスモデルシフトを推進するためソーシャルツールを活用 ガリバー導入事例

ガリバーがマイクロソフトの「Yammer」を導入し、ビジネスモデルのシフトに活用しているという。

» 2013年09月06日 16時54分 公開
[ITmedia]

 中古車販売のガリバーインターナショナルは、約2000人の社員の知見や智恵を活用して、新たな店舗創りやサービス創造に結び付けるために、日本マイクロソフトの「Yammer」を導入した。日本マイクロソフトが9月6日、発表した。

 ガリバーでは2008年頃から中古車の買取から販売へビジネスモデルのシフトを進めている。現在は年間5万台近くを販売し、メーカー系のディーラーを除くと国内最大規模の自動車販売企業となった。2012年にはテーマ別ゾーンで自動車を展示するショールーム「WOW! TOWN」もオープンし、販売手法の変革にも取り組んでいる。

 同社は、こうしたビジネスモデルの変革を成功させるための鍵として、社内SNSの活用に着目している。まず2009年末に無償版のYammerの利用を開始し、2012年4月には有償版に切り替えて、全社員が使用している。

 IT戦略を担当する椛田泰行氏は、「社員一人ひとりの頭脳を生かすには、それらをつなぐ神経系が必要。1人の社員の考えが組織全体に伝わり、そこからさらにフィードバックを受けることで、考えが深まっていく。このような神経系があれば、企業内に埋もれていた暗黙知を可視化できる」と導入効果について述べている。

 ガリバーでは組織の壁を超えたチームコラボレーションや、従業員エンゲージメントの向上が実現したと説明。さらに、社内のヘルプデスクが不要になってコスト削減につながったとしている。会議もYammerで行うことで、会議の数を削減するなど業務プロセスの改革にもつながった。社員が参加できるプロジェクトの数も増えているという。

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