保険販売サイトのリアルタイム・マーケティングを実施へ、セゾン自動車火災保険導入事例

セゾン自動車火災保険は、IBMのクラウド型マーケティング・ソリューション「IBM Marketing Center」を導入し、「おとなの自動車保険」の販売サイトでのリアルタイム・マーケティングを行う。

» 2013年09月19日 17時30分 公開
[ITmedia]

 セゾン自動車火災保険が、自動車損害保険の「おとなの自動車保険」の販売サイトに、IBMのクラウド型マーケティング・ソリューション「IBM Marketing Center」を採用した。リアルタイムでの「個客マーケティング」を展開する。サービスを提供する日本IBMが9月19日に発表した。

 セゾン自動車火災保険は、主にインターネット経由で通販型損害保険商品を販売している。中でも「おとなの自動車保険」では加入検討者が、Webサイト上で見積り条件を入力し、保険料をシミュレーションできる試算サービス「なっトク見積り」を提供する。同社では顧客の要望にさらに応えるため、見積り時に入力する情報(車や被保険者、保険契約など)に加え、どのような検索キーワードや経路で試算サイトまでたどり着いたかなどの情報を加味して、個々の加入検討者に最適な商品やオプションをその場で提案できるサービスの導入を検討していた。

 今回採用したIBM Marketing Centerは、ワン・ツー・ワン・マーケティングの実現を支援するSaaS型クラウドソリューション。リアルタイムなWebサイトのパーソナライズ化、メールマーケティング、ダイレクトメール用リスト生成など、Webを起点とするマーケティングに必須の機能を標準で備える。これらの機能を活用したマーケティングキャンペーンをマーケティング担当者が容易に展開できるという。

 また、同サービスにはキャンペーンの定義から実装、効果の確認までが実施できる管理機能も用意されているほか、Webサイト内でコンテンツの差し替えが可能なエリアを自動で検出し、変更できる「サーフェシング(Surfacing)」機能も提供。短いサイクルでのマーケティングの展開と見直しを可能にすると同時に、マーケティングおよびIT部門の運用負荷を軽減するとしている。

 採用を決めたセゾン自動車火災保険のマーケット企画部は、短期導入が可能な点や現場の運用負荷が低いこと、容易な効果検証が可能といった点を評価した。既に9月からWebサイトへの実装作業をスタートしており、10月には稼働を開始する予定だという。

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