高速道路の管理にSDN、NEXCO西日本が導入

NEXCO西日本は道路業界では世界初というSDN(Software-Defined Networking)による基幹ネットワークを構築した。

» 2014年05月07日 12時30分 公開
[ITmedia]

 西日本高速道路(NEXCO西日本)が道路業界では世界初というSDN(Software-Defined Networking)を利用した基幹ネットワークを構築した。構築を手掛けたNECが5月7日に発表した。

 この基幹ネットワークはNEXCO西日本管内の45拠点を結び、総延長は約4000キロになるという。NECの「ProgrammableFlow Controller」4台と「ProgrammableFlow Switch」136台などで構成され、ProgrammableFlow ControllerのGUIから全体の物理ネットワークと論理ネットワークをそれぞれ集中制御し、柔軟なネットワーク制御や利用状況に合わせたネットワーク変更を可能にした。

 NECによれば、NEXCO西日本ではフローごとの通信経路やトラフィック量などの通信状態をリアルタイムに把握できるようになり、事前の通信経路制御によってネットワーク上のサービスに影響を与えない運用・メンテナンスや、障害発生時の迅速な復旧作業ができるようになると説明している。

 また、大規模災害時には各端末設備からの通信を遠隔地の道路管制センターへ切り替えることで、事業継続性や災害復旧に強いシステムの構築が容易になるという。

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