では、執務エリア内に入ってみよう。まず視界に飛び込んできたのは新しく入社したスタッフを紹介するウェルカムボード。そもそもオフィスを移転したのも人員増のペースが速すぎて、それまで間借りしていたインキュベーションオフィスを追い出されたからだという。
「日本法人も4年目ですし、そろそろ独り立ちしたいと思っていたタイミングでもありました。従業員に不便を強いていましたから」と三村社長は振り返る。一般的にインキュベーションオフィスを借りるスタートアップベンチャーの従業員は5〜10人程度。ところが、コンカーの場合40人規模まで増えてしまっていた。
その結果、共有エリアであるはずの会議室も執務エリアにしてもらったり、廊下に机を置いたり。無線LANによるフリーアドレス制も何かを狙って移行したというよりは、座席がないので仕方なく導入したそうだ。
そこで新オフィスのコンセプトは「従業員の働きやすさ」を第一とした。「一般的なオフィスでは、窓際の明るく、気持ちのいいスペースに偉い人が陣取って、従業員はオフィスの内側に並べられます。これを逆に考えました。良いスペースこそ従業員のものだと思うのです」(三村社長)
もともと四半期に1回のペースで席替えをする同社にとってフリーアドレス制はなじんだ。現時点では、外回りが主体の従業員は完全フリーアドレス制、バックオフィス業務などの内勤スタッフは固定席になっている。
窓際にはハイチェアのカウンター席、リラックスしながらも集中できるブース席などを配置した。「社員同士が気軽に話せるスペースもできるだけ多く用意しています。例えば、私物を入れるロッカーは腰の高さくらいのものにしました。ちょっとしたタイミングで立ち話がしやすいようです」(金澤さん)人気が高いのは、テーブルの高さが自由に変えられるブース席だそうだ
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