あんな嫌みいっぱいのメッセージを送ってくるなんて、ひどいわ
そもそも、僕の意見の方が、君の解釈よりも、明らかに正しいだろ!?
あなたを信用できればね。でも、私、あなたを信用できないわ
なんでボクが信用できないのか、一つでもまともな理由を挙げられるかい?
嫌みや皮肉って、受け取る側によって印象が変わるので難しいところですが、彼女の様子では何を言っても無駄のようですね。
「皮肉」を意味する言葉はいくつかあります。例えば、ともに「皮肉」と訳される“sarcastic”と“ironic”は、微妙にニュアンスが違います。“sarcastic”は、「思っていることと反対のことを言う」ことで、聞いてもおかしくない冗談を言うことで、自らが不快に思っている状況を相手に伝えること。
一方、“ironic”は、「自分が言っていることとは反対のことを意味することで滑稽感を醸し出す」ことで、相手を傷つける意図はありません。
つまり、“sarcastic”は周りから見ると笑えないことを本人が笑いに変えているのに対して、“irony”は周りから見ると面白く思える状況だけど本人は笑えない、という違いであると説明できます。
最後に出てくる“man-splaining”は、“man”と“explain”をつなげた比較的新しい造語で、一般的に男性が女性に対して「えらそうに物事を説明したり説教すること」をいいます。
職場のバトルファイターたち! 「ディルバート」連載一覧はこちらから
- 登場人物紹介:ディルバート [Dilbert]
主人公のディルバートは独身エンジニアです。作者のスコット・アダムス氏がこのマンガシリーズを最初に紹介した文章では、「30歳くらいで、カリフォルニア北部のとあるハイテク企業に勤務している」となっています。
- 登場人物紹介:ボス [Pointed-haired Boss]
頭髪がとんがっていることから“pointed-haired boss”と呼ばれるボス。上司の悪いところを全部兼ね備えたすごい人です。公式解説によると、「生まれつき意地悪であざといわけではなく、努力してそうなった」とのこと。
- 登場人物紹介:ウォーリー [Wally]
ウォーリーはディルバート同じ部署で働くエンジニア。ディルバートと同じように、自分も昇進できないことはよく分かっていて、そのせいか会社への忠誠心はゼロ。仕事をできるだけサボることをいつも楽しみにしています。
- 登場人物紹介:ドッグバート [Dogbert]
ドッグバートはディルバートと同居している犬です。子犬の頃、収容所にいたところをディルバートに拾われたのです。ディルバートのぐちを聞いていることはありますが、大して恩義を感じているような素振りはありませんし、飼い主だとも思っていません。
- 登場人物紹介:アリス [Alice]
アリスは部署で唯一の女性エンジニア。作者のスコット・アダムス氏によると、パシフィックベル時代にアリスと同じようなヘアスタイルの女性の同僚がいて、その人がモデルになっているそうです。
- 登場人物紹介:アシュック [Asok]
アシュックはインターン。つまり学生なのですが、インターンシップでこの会社に勤めています。アショックは頭のいい好青年ですが、企業の現実や社内政治のことがまったく分かっていないため、からかわれたり、損をしたりしています。
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