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年末はブラウン管テレビが買い?Weekly Access Top10(10月22日〜10月28日)

» 2004年10月29日 22時42分 公開
[西坂真人,ITmedia]

 次世代「SED」に関して多くを語らなかった東芝のSED開発担当者が、初めて表舞台に登場したSED講演記事が、今週のランキングで1位に輝いた。

 SEDが目指した最高画質のディスプレイは、液晶でもプラズマでもなく、これまでテレビの歴史を支えてきた「ブラウン管」。高輝度/高い色再現性/広い視野角といったブラウン管ならではの高画質は、最新の薄型テレビがどう頑張ってもたどり着けない聖域だ。

 ブラウン管が薄型テレビの画質開発担当者からも圧倒的な支持を受けている“最高のディスプレイ”だということは、今週3位の記事(「テレビメーカー各社が語る“画質へのこだわり”」)を見れば分かる。

 そのSEDは、来年の後半から50インチクラスの大型テレビで商品化されるというが、普及価格になるのは東芝が本格生産を開始する2007年以降となる見込み。それまでの2〜3年間どんなテレビを選んだらよいのか、画質にこだわるユーザーは頭を悩ませていることだろう。

 ここは画質開発担当者が口を揃えているように、現時点の“最高画質テレビ”「ブラウン管」を再度見直してみよう。

 最近は薄型テレビばかりメディアを賑わせているせいで「30インチ以上の大画面テレビはインチ1万円以上は覚悟しなければいけない」と思い込みがち。だがブラウン管テレビに目を向けると、BS/110度CS/地上デジタルチューナーを搭載したハイビジョン対応28〜32型テレビが10万円台半ばで購入できる。1インチあたり5000円だ。しかも画質は、薄型テレビ開発担当者のお墨付きときている。

 年末、紅白の“あやや”をハイビジョンの美しい画質で観たいと思っているあなた。6畳間でコタツにミカンという視聴スタイル(つまり、視聴距離が2メートル以内)なら32型前後のブラウン管が現時点で一番楽しめるんじゃないかな。

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