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AppleしかiPod shuffleは作れないWeekly Access Top10(1月7日〜13日)

» 2005年01月14日 20時36分 公開
[西坂真人,ITmedia]

 今週は、なんと、iPod shuffleやMac miniなど「Macworld Expo 2005」関連の話題が、世界最大級の家電の祭典「International CES(Consumer Electronics Show)」を押さえてトップ3を独占した。

 なかでも注目を浴びているのが、かねてからウワサされていたフラッシュメモリ型iPod〜「iPod shuffle」だ。国内メディア最速?インプレッションで今週の1位を飾ったW記者の自腹レビュー記事のアクセス数は、2位以下の記事よりもゼロが一桁多いiPod祭り爆発ぶりをみせた。

 99ドルiPodの登場に、対抗勢力の心中は穏やかではないようだ。

 「iPod対抗」を掲げているクリエイティブメディアは、早速「Zen Micro 5GB」「MuVo2 FM 5GB」という同社自慢のHDDプレーヤーを値下げしてきた。同社はMuVo MICRO/Slim/TXというフラッシュメモリ型プレーヤー製品群を数多くラインアップしているが、そちらではなくHDD型をぶつけてきたことからも、iPod shuffleのコストパフォーマンスの高さをうかがい知ることができる。

 もっとも、液晶画面がない点やFMチューナーやダイレクトレコーディングなど付加機能を持たない“シンプル仕様”に、対抗勢力の中には「(フラッシュメモリ型市場が注目された点で)登場を歓迎する」「(機能の少なさに)安堵している」という意見も少なくないという(別記事を参照)。

 だが、筆者から見ると、これらがとても“余裕の反応”とは思えない。

 仮にApple以外のメーカーの開発担当者が、iPod shuffleのようなシンプル製品案を出したとしても、すぐにボツになったことだろう。なぜなら、これら対抗勢力にはMacintoshのようなパソコンも、iTunesのような使いやすい音楽ライブラリソフトも、持ち合わせていないからだ。これらが揃うことで、「シャッフル(ランダム再生)」の楽しさ・魅力が何倍にもなっていることは、iPodユーザーなら周知の事実だ。

 もし、「シンプルさこそがAppleの狙い」ということに本当に気付いていないとしたら、対抗メーカー各社はいつまでたってもiPodの後塵を拝しているだけだろう。

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