たとえば、新しい「ディスクナビ」画面は、画面左側にメディア、中央に録画番組、右側に“次の操作”を配置した分かりやすいもの。サムネイル付きの場合でも上下のスクロールは高速で、ユーザーのストレスを軽減する。また、複数タイトルの一括選択は、チェックボックスにチェックを入れていくスタイル。たまった録画番組を一括消去するときなどに便利だ。ユーザーに注意を喚起するダイアログ表示などには“スマイルマーク”が入り、親しみやすさを演出した。
EPG周りの新機能としては、このほかに「新番組検索」と「おまかせ検索」が挙げられる。おまかせ検索は、ユーザーが好きなジャンルを選ぶだけで好みの番組をリストアップするというもの。一方の新番組検索は、その名の通り新番組だけをピックアップ。「番組改編期などは、新しい番組を見逃してしまいがちだが、この機能を使えば、ドラマの第1話を逃してしまうこともなくなるだろう」。
なお、前モデルから搭載した辞書ツール「気がきく!録画辞典」やスポーツ&連続ドラマの自動延長機能はそのままだ。ただし、録画辞典は約2万語を追加し、計24万語に強化しているという。
DVR-555Hだけの機能として、前面と背面にそれぞれ1基づつ搭載されたUSBポートがある。デジタルカメラやUSB対応メディアなどを接続してJPEG画像をHDDに保存できるほか、TV画面で写真を閲覧したり、ディスク化してDVDプレーヤーで再生することも可能だ。HDDを介さず、DVDメディアに直接バックアップする「デジカメまるごと取り込み」機能もある。
さらに「ピクトブリッジ」をサポートしたため、対応プリンタを接続すれば、DVDレコーダーからのダイレクトプリントが可能に。「デジタルカメラがこれだけ普及しているのに、データを保存できるのは今のところPCのみだ。USB端子の搭載は、写真の保存や印刷をDVDレコーダーだけで完結させる提案といえる」(同社)。
このほか、DVR-530H/555H共通の機能として「ジュークボックス機能がある。こちらはオーディオCDをDVDドライブに入れると、AC3に圧縮してHDDに保存できるというもの。お気に入りのCDをHDDに蓄積しておけば、リビングルームで気軽に音楽を楽しめるというわけ。圧縮フォーマットはAC3で、ビットレートは256Kbps程度。HDD1Gバイトあたり100曲程度の音楽を収録できる。曲名などをソフトキーもしくはUSBキーボード(555Hのみ)を使って入力することも可能だ。
パイオニアでは、2005年度のDVDレコーダー市場規模を540万台と予測。「昨年まではアーリーアダプター層が中心だったが、今年を境にファミリー層や女性層へ拡大する」としている。
「今回の新製品は、ユーザーアンケートの“購入時に重視する項目”上位にランクインした、長時間、高画質、簡単操作、ダビング速度といった条件を満たすもの。録画、操作、ダビングといったベーシックな機能を重視している」(渡辺氏)。
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