4位 32V型ハイビジョン液晶テレビが10万円――イオンが1万台限定で
5位 iTunes 4.9+iPodでポッドキャスティングを楽しむ
6位 「DIGA」初のデジタル放送対応モデル「DMR-EX300」を試す
9位 シンプルに聴き、オシャレに着飾る――クリエイティブ「Zen Neeon」
10位 東芝だけど「RD」じゃない――「カンタロウ」の実力を探る
今週のトップ10は、(水着は置いておいて)テレビ関連が上位を占めた。中でも注目は、7月6日掲載にもかかわらず4位に食い込んだ話題の“10万円液晶テレビ”だ(7月7日掲載で3位の水着は置いておいて)。
イオンが仕掛けたこの格安液晶テレビの発売日は、本日7月8日。やじうま根性丸出しな仕事熱心なITmedia LifeStyle編集部は、さっそく販売状況の調査に当たった。
イオン広報によると、7月8日午前1時から販売開始した直販サイトでは、ネット販売分の100台が午前3時20分には完売したという。今回の販売数量は1万台限定なので、イオングループ店舗の販売分は残り9900台だ。
リアルな販売状況を確かめるため「イオンといえばジャスコ ザ・バーゲンでしょ」とばかりにジャスコを目指した。運良く、筆者の最寄り駅前にはジャスコ某店がある。
とはいえこの地元店はジャスコの中では小規模店舗で、家電コーナーも年々縮小気味なのでちょっと心配だったが、案の定、展示は無し。この時点で時計の針は11時を指していた。
筆者:「あのー、10万円……」
店員:「あっ、液晶テレビですねっ(即答)。実は当店ではもともと販売予定が無かったのですが……」
筆者:「でも、ジャスコで売っているって聞いたんで(ちょっとスネてみる)」
店員:「実は、開店から同じようなお客様が後を絶たないのです」
筆者:「そうですか……(いかにも買うつもりだったように落胆のフリ)」
店員:「分かりました。確約はできないんですが在庫をまわしてもらえるよう手配してみますっ」
筆者:「(あせって)いや、やっぱり展示品で画質の確認をしたいなあ」
店員:「××店(電車で20分ほどの近隣のジャスコ大規模店)で展示してますが、あちらも開店すぐに売り切れたみたいですよ」
別の客:「あのー、10万円……」
店員:「あっ、液晶テレビですねっ(対応している隙に逃げるように立ち去る筆者)。あぁ、お客さんー」
ジャスコの店員さんの対応は実に丁寧で誠実です。
ここまで話題となっている液晶テレビの現物を見ないでおられようか。電車で20分の近隣大規模店「ジャスコ××店」に自然と足が向かった。
筆者:「あのー、10万円……」
店員:「あっ、液晶テレビですねっ(即答)。完売しました」
――以下、省略。
「9900台もあるなら、余裕で買えるのでは」とたかをくくっていたのだが、これが大間違いだった。
今回の“10万円液晶テレビ”はイオングループ7社(イオン、イオン九州、琉球ジャスコ、マイカル、マイカル九州、ポスフール、イオンマルシェ)での販売がアナウンスされていた。その7社の店舗総数は、北は北海道(ポスフール系)から南は沖縄(琉球ジャスコ系)までなんと645店舗(イオン:379、イオン九州:85、琉球ジャスコ:30、マイカル:112、マイカル九州:10、ポスフール:21、イオンマルシェ:8)。ただしこの645店舗のうち、今回の“10万円液晶テレビ”を実際に販売したのはデジタル家電を取り扱っている390店舗だが、それでも、単純に9900台をこの店舗数で割ると、1店舗当たり約25台という割り当てになる。
筆者が2店目に訪れたジャスコ××店では、当初20台の販売予定だったが、開店前からお客が並んだため急きょ販売数を35台に変更。販売整理券を出して対応したが、それでも午前10時半にはすべて売りつくしてしまったという。
イオン広報によると、各店への割り振りは均等ではなくこれまでのテレビ販売量に応じており、100台用意できた店もあれば、数台しかなかった店もあるとのこと。「全国の店舗で開店からお客様が訪れ、午前中には1万台はすべて売りつくしました」(イオン広報)
せっかくなので、××店で展示してあった“10万円液晶テレビ”の画質をチェックしてみた。
輝度500カンデラ/平方メートル・コントラスト比800対1というハイビジョン対応パネルは、蛍光灯下の明るい環境でも十分な輝度を確保。特に視野角が良好で、ほぼ真横で画面を見てもしっかりと映像を映し出していた。地上アナログ放送は輪郭などに黒い点がボツボツとまとわりつくように現れる「ドット妨害」が若干見られたが、外付けBSデジタル放送チューナーをD端子に接続してのハイビジョン番組(BS hi)は非常にクリアで鮮明。本体デザインもシンプルだがスッキリしている。
「これで“32V型・10万円”なら、もしかして衝動買いしていたかも」と、売り切れていたことに半分感謝しながらエレベーターを降りると、筆者の目に衝撃的な価格が飛び込んできた。
「2000本限定! 1本10……」
万円? おっと、フロアを変えて販売再開か? ん? ここは食料品フロアだぞ。しかも2000“本”って……。ゴシゴシ(目をこする)。1本10円?
レジ係:「(怪訝そうな顔をして)お会計は10円ですっ」
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