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サッカーの録画に適したDVDレコーダーとは?バイヤーズガイド(2/3 ページ)

» 2006年06月16日 00時38分 公開
[本田雅一,ITmedia]

 日本代表の試合など気に入った試合を次世代光ディスクに保存しておきたいなら、選択肢はひとつだけ。シャープの「BD-HD100」をどうぞ、というのが現状だが、新仕様のBD-REメディアが発売された今、勧めにくいタイミングになってきた。

 東芝のHD DVDレコーダーに関しても、ワールドカップ期間中に発売されるとの情報もあるが「決勝戦には間違いなく間に合う」(関係者)といったスケジュールで、実際の製品仕様などは見えてこない。

 では手はないのか? と言えばある。ハードディスクに保存しておいた番組を、将来登場する次世代光ディスク対応レコーダーにムーブすればいい。そのために“今できること”を考えておくという方針で選ぶと、シャープ製ハイビジョンレコーダーが最右翼となる。

 お勧めは、500Gバイトハードディスク搭載の上位モデル「DV-ARW25」だ。デジタル3波チューナーを2系統搭載し、裏番組録画が入っている場合でも、しっかり目的の試合を録画できる。もちろん2つ注目の試合が重なっても大丈夫だ。

photo シャープ「DV-ARW25」

 同様にチューナーを2系統搭載する「DV-ARW22」もあるが、こちらは250Gバイトハードディスクと容量が半分。なるべくハードディスクに残しておき、次世代光ディスクが登場した後にムーブしたいと思うなら、大容量の上位機種を選ぶ方が運用が楽だろう。250Gバイトの容量は地上アナログ波向けならば十分な容量だが、ハイビジョンをそのままとなると心許ない。

 シャープ製レコーダーの美点はi.Link。昨年末にAR、ARWシリーズとなって映像エンジンが刷新され、DVDダビングの画質が改善されたことや、同軸ケーブルにも対応したデジタル音声出力なども魅力だが、i.Linkの互換性の高さは他の製品に代替するものがない。

 D-VHSへのムーブも対応機種が豊富だが、Rec-POTへの録画や他機器のMPEG-2 TSストリーム再生、他機種から本機HDDへのムーブ、DVだけでなく、HDVにも対応したカムコーダーからのダビング機能など、i.Linkの互換性と機能は群を抜いている。

 メーカー側は接続相手の振るまいが正しい限り、機種個別に互換性を検証、対応しているそうで、その努力は賞賛に値する。開発側ではi.Linkでの通信内容をモニターし、非互換の応答に対しても可能な限り、レコーダーが相手側の都合に合わせて動作するようにしているという。このため、正式なアナウンスこそないものの、ファームウェアのアップデートを重ねていくうちに、互換性がさらに上がっていく。

 たとえば東芝の「RD-Z1」は初期の頃にテストした時には、Z1からBD-HD100へのムーブが不可能だったが、いつの間にか可能になっていた。確実につながるというわけではないが、こうした細かな対応がシャープのi.Linkへの信頼感を高めている。

 次世代光ディスクの登場が見えている今こそ、後々のダビングに備えて相互運用性を重視したい読者にはシャープのレコーダーがいい。

シャープ

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東芝

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