――D80の発色は、これまでの製品以上に鮮やかであり、階調は暗部が明るく表現される印象を受けました。また高感度時のノイズが非常に少ないですね。D80の絵作りの狙いを教えてください。
若林氏:D70/70s、D50で好評だった絵作りの傾向をD80でも踏襲しています。パッと見て鮮やかであり、はっきりとした輪郭があり、メリハリ感のある絵作りです。暗部が明るめの傾向とのご指摘については、D50と比較して若干ですが暗部を明るくなるような画像処理にしています。また露出制御では、すべてのシーンではなく、シーンによっては少し明るめになるようにしています。
高感度については、D200のノイズリダクションと基本的に同じ処理をしております。ただ撮像系の回路基板がD200とは異なっており、この回路基板のGNDパターンの引き方の違いによって多少の差が生じているともいえます。
――SDメモリーカードを採用した理由は?
中村氏:写真を楽しむお客様の中でもコンパクトデジカメから移行する方が大勢いらっしゃいます。D70/70sのユーザーの方には、新たな出費が必要になりますが、コンパクトデジカメとデジタル一眼レフ機の両方を持つ人にとっては、メディアの共通性や入手性にメリットがあると考え、SDメモリーカードを採用しました。今の市場で、いちばん多く使われているメディアでもありますし。
――CM等のキャラクターにキムタクを採用した理由は?
広報担当者:木村拓哉さんがモノにこだわるイメージを想定して、高級感のあるD80のイメージとマッチすると考えました。渋い雰囲気でCMやポスターを展開しています。と同時に、国民的に認知度が非常に高い方です。木村拓哉さんのファンにアピールするというよりは、もっと幅広い層に対して、ニコン=木村拓哉さん=D80というイメージが広がってくれればいいと思っています。
――最後にあらためてD80をアピールして下さい。
若林氏:入門者の方にももちろん使っていただけますが、D80はエントリー機ではありません。エントリー機に比べて、操作性やファインダーの性能、外観などが改善されている点にぜひ注目して欲しいと思います。
中村氏:ボディのグリップ感とファインダーの見やすさには、ものすごくこだわっています。カタログスペック的には地味と言われることがありますが、実際に手に持ってファインダーを覗き、シャッターを押したときの感触や印象はこのクラスの中ではピカイチだと思っています。
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