9月の話題といえばiPod touchを始めとした新iPodファミリーの登場を語らない訳にはいかない。なかでもタッチセンサーを搭載しながらも厚さ8ミリというスリムボディを実現したiPod touchはスティーブ・ジョブズ氏自身が「この薄さは世界の七不思議だ」と自賛したほど。
iPod touchを始めとした新iPodファミリーはフラッシュメモリタイプが大半を占め、既存iPodのイメージを踏襲するHDDタイプは「iPod classic」となり、世代交代の波がiPodにも訪れたことを感じさせた。
行われたティーザー広告から一部では「iPod対抗製品では」との観測もなされていた“サウンドエンターテインメントプレーヤー”、ソニーの「Rolly」も9月に発表された。正体は音楽にあわせて踊るアクションプレーヤーともいえる興味深い製品だが、登場時期とプロモーションに問題があったという指摘も。実際に動いている場面に遭遇すると必ずといっていいほど人だかりができるだけに、この指摘は正鵠を得ていたと言わざる得ない。
国内最大の情報通信・AVの総合展示会「CEATEC JAPAN」が開幕する前日、ソニーから発表されたのが世界初の有機ELテレビ「XEL-1」。1月に行われていた展示会「International CES」でパネルの展示を、4月の「国際フラットパネルディスプレイ展」では年内の国内販売をアナウンスしていたため、登場そのものは予想の範囲内だったが、3ミリという驚異的な薄さと他を圧倒する画質で周囲の驚きを誘った。
有機ELテレビの発表翌日に開幕したCEATEC JAPANでも、薄型テレビの話題は豊富だった。日本ビクターは42V型で最薄部37ミリという薄さを実現した「プレミアムディスプレイ」を、日立製作所は32V型/WXGAながらも最薄部19ミリという「次世代薄型TV」をそれぞれ展示し、薄型化を競った。
議論されていたコピーワンス緩和問題にも動きが。JEITAがコピー9回+ムーブ1回の新ルールの名称を「ダビング10」に統一すると発表したのだ。しかし、これはメーカー団体であるJEITAによる呼称の統一に過ぎず、この時点では問題の本質については何ら進展していなかった。デジタルメディア評論家の麻倉怜士氏も「7つの問題がある」とCEATEC JAPANの講演で指摘した。
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