パイオニアがプラズマテレビ用のパネル生産から全面撤退する方向で調整に入ったと、3月4日付けの日本経済新聞が伝えた。これによると、2008年にもパネルの自社生産を中止し、松下電器産業からパネル供給を受ける方針だという。
パイオニアは現在、42V型、50V型、60V型のプラズマパネルを生産し、自社の「KURO」ブランドで販売中。独自の電子発生源により予備放電(種火)を抑え、黒浮きの少ない高画質ディスプレイとして高い評価を受けている。また今年1月の「International CES」では、予備発光をゼロにした次世代型パネルや、最も薄い部分で厚さ9ミリという“超薄型”50インチモデルも披露した(関連記事を参照)。報道によると、同社は自社技術を盛り込んだプラズマパネルの生産を松下に委託し、自社は組み立てに特化する方向で交渉しているという。
同社では、現在のところ報道に関する正式なコメントを控えているが、週内にも事業の再編に関する発表を行う方針。なお、4日の株価は事業の集中を好感して一時15%近い値上がりを見せた(10時現在)。
追記:パイオニアは4日昼頃、報道に対するコメントを同社IRサイトに掲載した。これによると、「これは当社から発表したものではなく、何も決定していない」という。ただし、検討中の事業構造改革については、「内容の確定および機関決定を経た上で3月7日に発表する」としている。
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“未知の黒”に出会える新世代プラズマ「KURO」、パイオニアが発表Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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