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レビュー
» 2008年06月19日 00時00分 公開

PS3をAV機器として評価する(後編):本格AVシステムへも展開するPS3 (2/2)

[野村ケンジ,ITmedia]
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プラン3 音質重視で狙うはビュアオーディオとの同居

 最後に提案するのが、比較的余裕あるスペースを確保できる人にお勧めする、音質重視プラン。プラン2で求めたような「サラウンドの音場感」ではなく、「サウンドの質」を最優先した2chステレオシステムだ。

photophotophoto 音声の設定変更に活用する[サウンド設定]。こちらで音声出力端子を切り替えることができる(左)、HDMIと光デジタルをメディアごとに切り替えて使うことをオススメする(中)、[映像出力設定]で「HDMI」を選択するとこちらの画面が表れる。すべて1080P出力にアップコンバートさせたい場合は1080P以外のチェックをオフにする(右)

 せっかく広いスペースが用意できるのだから7.1chを、と普通は考えると思う。もちろんスペースと予算に余裕があれば、7.1chにチャレンジしてほしいのは確かだが、最初にステレオ環境を整えるのは、オーディオを効率よくセットアップしていく定石。まずはステレオとサラウンドが同居できる環境を準備してから、その後の発展を模索しよう。

 必要なスピーカーはフロント2本。できればリアスピーカーも用意したいが、最初は無くてもかまわない。サブウーファーもいらない。そのかわり予算の大部分をフロントスピーカーにつぎ込んで、質の高い大型タイプをチョイスしてほしい。もし今あるスピーカーがスペース/予算的な妥協の結果だとしたら、これを機会にあこがれ製品を導入してほしい。目的からするとJBLやKEF、パイオニアあたりの高級モデルが好ましいようにも感じるが、こればかりは好みで選んでまったく問題はない。

 スピーカーが決定したら、次はAVアンプ。こちらはプラン2同様にHDMI 1.3a対応が求められるが、それ以上に重要なのが駆動力と音質的なクオリティだ。高級スピーカー、特に大型のものは、パワーアンプにある程度以上の実力がないと気持ちよく鳴ってくれない。

 昨今各社から登場しているHDMI 1.3a対応AVアンプは総じてその能力は高いが、エントリークラスの製品で高級スピーカーの実力を発揮させるのはまず無理といえる。デノン「AVP-A1HD」「POA-A1HD」ペアとまでは言わないが、ソニー「TA-DA5300ES」やパイオニア「VSA-LX70」、デノン「AVC-3808」、オンキョー「TX-SA805」、ヤマハ「DSP-AX3800」など、評判のよい実力機が並ぶクラスからじっくり選び出そう。

 テレビ(モニター)に関しては、フルHD対応であること以外は特に制限はない。画面サイズは部屋の大きさや好みに合わせてサイズを選択すればよいので、フルHDであれば、いま持っている製品で問題はない。ただせっかく広い空間を活用できるのだから、ゆくゆくはプロジェクターを活用した大迫力シアタールームも展開に加えてほしい。「下手な映画館よりも良質なシアタールーム」になる可能性を、このプランは持っているのだ。

実力が高いからこその対応力

 PS3をAV機器として活用するためにプランを3つ提案させてもらった。1はともかく、2、3はかなり本格的だったため、驚いた人もいるだろう。しかしこれは、PS3がAV機器として高い実力を持ち合わせている証拠であり、BDがDVDとはケタ違いのクオリティを持ち合わせているあらわれでもある。フルHD時代の本格スタートにPS3という製品が登場したのを好機ととらえ、ぜひ新世代AVの世界へと1歩を踏み出してほしい。

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