東芝の“VARDIA”「RD-S502」は、フラグシップモデルである「RD-X7」、そして姉妹機となる「RD-S302」とともに、HD DVD事業からの撤退を表明した後に投入された初のDVDレコーダー。前回はダビング10に関連する機能にのみ触れたが、今回は新機能である「DVDバーニング」をはじめ、レコーダーとしての機能全般について解説していこう。
RD-S502の概要をおさらいしておくと、まずMPEG4/AVC記録をサポートし、DVDメディアにハイビジョン映像を保存できる「HD Rec」に対応。3波対応デジタルチューナーを2系統備え、ダビング10もサポートするなど、光学ドライブを除けば現在のトレンドを抑えたハイビジョンDVDレコーダーといえる。KDDIの「DVDバーニング」サポートをはじめ、機能面ではむしろ先端を走っているといえるだろう。
製品の系列としては、2007年秋に投入された「RD-S601」の後継モデルということになる。DVDドライブは、センター配置から右側に移動し、高さはRD-S601の83ミリから69ミリへと薄型化が図られた。機能面もそうだが、デザインはHD DVD搭載モデル「RD-A301」の流れをくんだもの。リモコンも型番こそ新しくなっているが、ボタン数、配置ともにRD-S601やRD-A301と同じだ。
RD-S601と比較すると、MPEG4/AVC記録とHD Recへの対応に加え、i.LINK端子がMPEG2-TSの入出力対応(RD-S601は出力のみ)になり、DLNAサーバ機能はデジタル放送の録画番組も配信できる「ネット de サーバー HD」に進化した。TS2録画時の機能制限も大幅に緩和されており、録画番組の再生や編集作業なども可能だ。また録画時のGUI速度も改良されている。
ただし、これらに関しては、おおむねRD-A301の時点で強化/改良された部分であり、外部チューナー連携がスカパー!連動ではなくCATVチューナー連動となった点もRD-A301の仕様を色濃く反映している。そこに「DVDバーニング」機能を追加したのが本機ともいえるだろう。
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