ソニーは4月14日、ウォークマンの新製品、NW-X1000シリーズ「NW-X1050」「NW-X1060」を4月25日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は16Gバイトのメモリを搭載したNW-X1050が4万円前後、32Gバイトのメモリを搭載したNW-X1060が5万円前後。
新シリーズとなる“X”は、ウォークマンの最上位と位置づけられており、既存製品に比べ、「音質」「操作」「画質」「コンテンツ入手」のすべてが強化されている。なお、本製品は米ラスベガスで行われた2009 International CESにて、既に「NWZ-X1051/X1061」の型番で発表されている。
音質については、ヘッドフォンでの利用に最適化した同社デジタルアンプ「S-Master」をワンチップ化して実装した。ワンセグの音声以外のすべての音声ソースはフルデジタル処理され、ボリュームの大小にかかわらず高い音質で再生される。高域補完技術「DSEE」(Digital Sound Enhancement Engine)、L/Rを明確に分離する「クリアステレオ」、低音ゆがみを抑制する「クリアベース」といった高音質化機能も既存機種に引き続き備えている。
ノイズキャンセリング機能もフルデジタル化されており、MDR-NC500Dの「99%カット」に迫る、98%カットを実現している。MDR-NC500の周辺環境自動判別機能は搭載されていないが、ノイズキャンセルは「バス/電車」「飛行機」「オフィス」と3モードが用意されており、利用する環境にあわせて切り替えることができる。
表示デバイスはタッチパネル式の3型有機ELディスプレイで、解像度は432×240ピクセル。再生や停止といった操作はタッチパネルだけではなく、正面/側面のボタンも利用可能で、「画面を見ながらの直感的な操作」と「手探りを含めた素早い操作」を両立している。タッチパネルを生かした操作は各所に取り入れられており、「アルバムジャケットをめくってアルバム選択」「動画の再生ポイントを、スクロールバーを指で触れて指定」といった操作が行える。
無線LAN機能も搭載した。Webブラウザ(NetFront)を備えており、Webサイトが閲覧できる。ブラウザ自体はFlashやダウンロード、ストリーミングには非対応となっているが、YouTubeについては再生専用アプリを別途用意しており、メインメニューから選択することでYoutubeが視聴できる。ディスプレイの解像度が432×240ピクセルにとどまるため、基本的にはモバイルサイトの表示に最適化されているが、PC向けサイトを再構成して見やすく表示させる機能も備えた(※2009年4月15日:ブラウザの記述について誤りがありましたので、該当カ所を訂正させていただきました)。 ユニークな機能としては、現在聞いている音楽の「アーティスト名」「アルバム名」「楽曲名」などをキーとしてYouTubeを検索し、該当する動画を再生する「おまかせリンク」機能が挙げられる。YouTubeの画面ではソフトウェアキーボードを利用して検索語句を追加入力することもできる。ポッドキャストについては、PCを介さず、本体に直接ダウンロード可能だ。
無線LANの接続については、自宅機器がWPS対応であればワンボタンで完了するほか、BBモバイルポイントならびにフレッツ・スポットなど一般の公衆無線LANサービスも利用できる。BBモバイルポイントならば、SSID/WEPキーの入力は必要なく、利用時にIDとパスワードを入力するだけで利用できる。
ワンセグ放送の受信と録画にも対応しており、録画時にCM切り替わりのタイミングを記録することで、再生時のCMスキップも行える。アンテナはヘッドフォンケーブルと一体化しており、アンテナを引き出すなどの手間なく視聴できる。同社デジタルレコーダー「BDZ-A70」などが備える、録画番組転送機能「おでかけ転送」も利用できる。
対応する音声/動画ファイル形式は、MP3/WMA/ATRAC/ATRAC Advanced Lossless/リニアPCM/AAC/HE-AAC、AVC(H.264)/MPEG-4/WMV。添付ソフト「SonicStage V」にて楽曲/ビデオの管理が行えるほか、楽曲ファイルについてはドラッグ&ドロップでの転送にも対応する。
サイズは52(幅)×96.5(高さ)×9.8(奥行き)ミリ、約98グラム。カラーはブラックとレッドの2色。同社直販サイト「ソニースタイル」限定カラーとして、「アイスブラック」も用意される。ソニースタイルでの購入に際しては、刻印サービスも提供される。
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