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こちらもキアヌ・リーブス主演作。ハードボイルド好きにはおススメしたいバイオレンス・アクション。ロス市警のラドロー刑事は朝から運転しながらウォッカのミニボトルをあおるほどのアルコール依存症。事件解決のためには手段を選ばないが、彼なりの正義感は強く、世にはびこる悪を徹底的に憎んでいる。
そんな彼は署内でもかなり浮いた存在で、内務調査部に目を付けられていた。上司はラドローを理解し尻拭いを続ける一方で、ラドローの手柄で出世街道をばく進中。ある日、ラドローは同僚の死にまつわる謎を探るうち、警察内部の陰謀に関わってしまう……。
名作「L.A.コンフィデンシャル」の原作者ジェームズ・エルロイが脚本を担当。アクションはそれほど派手ではないが、それがかえって渋い。誰が黒幕なのかは勘のいい人なら途中で読めてしまうが、ところどころに挿入されるショットがストーリーの持つ焦燥感を上手く表現している。緊張感ある映像も必見だ。
特典は監督の音声解説が付いた15種類の未公開シーン集、別テイク集、射撃訓練の様子などを収めた撮影の舞台裏、メイキング映像など(6月5日発売/20世紀フォックス/4935円)
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「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」などのヒット作で知られる矢口史靖監督の新作。一機の飛行機を定時に離陸させ、安全に運行する間に、どれだけのスタッフが関わり、どれほどの努力がなされているのか。旅客機搭乗員だけでなく、グランドスタッフ、整備士、管制官、そして飛行の支障となる鳥を監視するバードパトロールに至るまで、その仕事ぶり、プロフェッショナルとしての姿を丁寧かつユーモアたっぷりに追った、まさに“航空業界のお仕事”ムービー。
一歩間違えば、飛行機墜落という緊急事態を描いているにもかかわらず、終始ゆるい雰囲気が漂っているところはいかにも矢口監督らしい。恒例のゲロネタやヅラネタなどのバカバカしい笑いも満載。田辺誠一と綾瀬はるかがコメディリリーフでイイ味を醸し出し、時任三郎や寺島しのぶがビシっと締める、キャスティングも上手い。
ANAが全面協力しているので、飛行機映画としての本格度も増している。その分、コックピットのやりとりは専門用語が多く困惑する部分も。と思っていたら、BDは航空用語解説字幕付きという親切さ。特典ディスクには矢口監督と助監督らによる登場人物のサイドストーリー5作品やVFXメイキング、特番「飛んでもスゴイ!ヒコーキの世界」などを収録。特典ディスクもHDのハイクオリティ映像というのも嬉しい(5月22日発売/東宝/9240円)。
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