米国で1月7日(現地時間)から開始される世界最大の家電ショー「International CES 2010」の前日イベントで、パナソニックとソニーが相次いで今年、3D対応テレビを発売することを発表した。両社に共通するのは、撮影素材の3D化から、それを視聴する家庭のテレビまで、総合的に3D化していく方針を示したことだ。
パナソニックは、2つのレンズを搭載したフルHD/3D映像が撮影できるカメラを開発。これを使うことで、映画などの映像撮影の段階で3D撮影が可能になる。プレスカンファレンスでは、Videomaker MagazineのMatt York氏が、1台のカメラで素早く3D映像が撮影できることなどを賞賛した。
さらに、ジェームズ・キャメロン監督の映画「Avator」でプロデューサーを務めたJon Landau氏が昨年に引き続き登場。Avatorでは3D映画として爆発的なヒットを記録しており、全世界17日間だけで10億ドル以上のセールスを記録したという。
フルHDの3Dに関しては、Blu-ray Disc向けの規格が昨年12月に決定(BDA、“Blu-ray 3D”の最終仕様を発表)。Avatorのヒットによって、消費者の要望があり、コンテンツ配信の環境も整いつつある。そのためにパナソニックでは、撮影から家庭での視聴まで、エンド・ツー・エンドの3Dソリューション構築をより進めていく考えだ。
フルHD対応テレビとしては、「Full HD 3D VIERA」として「VIERA Plasma Vシリーズ」を発表。他社に比べて一足早く、3月には投入する予定だ。
また、米国ではDIRECTVと提携し、パナソニックの3D対応テレビ「Full HD 3D VIERA」向けに、6月にも3D映像の配信を行う。加えて、BDプレイヤー「PP-BOT350」を提供し、3DのBDビデオの再生環境も用意。無線LAN内蔵のスピーカーシステム「Audio SC-BT730」も追加して、より高品質な3D映像環境の構築を実現する。
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