ソニーはSony Picturesが3D映画「Cloudy with a Chance of Meatballs」を上映する。Sony Picturesはカリフォルニア州に3Dテクノロジーセンターも設立しており、3D映画の製作に力を入れていく。また、Sony Musicもカントリーミュージシャン Kenny Chesneyのコンサートツアーを3D化した「Kenny Chesney Summer in 3D」を夏にリリースし、ソニーグループとして3Dを推進していく。
さらに、今年のサッカー・FIFA ワールドカップやゴルフのPGAツアーをソニーの3D対応カメラで撮影して放送する。これはスポーツ専門チャンネル「ESPN」で今夏からスタートする、3D映像を放映する「ESPN 3D」上で放送され、今年中には85の3D番組を放映される予定となっている。
3D対応テレビとしては40〜60インチのBRAVIA「XBR-LX900」シリーズを用意。これらには3Dを見るためのアクティブシャッター方式のメガネが2つ付属する。「XBR-HX900/800」という2つのシリーズでは、3Dのトランスミッターとメガネが付属しない形で、3Dを見たくなったらこれらを別途購入するという形になるそうだ。
3D対応のBDプレイヤー「BDP-S770」やワイヤレスのスピーカーシステムを発売し、3D視聴環境を充実させていく。これらの製品も今夏の発売予定だ。加えて、ソニーの強みであるPlayStation 3を3D対応させ、3Dゲーム環境も実現(ソニー、3Dテレビを2010年に投入 VAIOやPS3も3D対応へ)。そのほか、プロトタイプとして有機ELタイプの3D対応テレビも開発中だと明らかにされている。
パナソニックもソニーも、3Dの撮影や映像配信、そして家庭での視聴環境の構築まで、トータルで3D化を推進していこうとしているのが特徴だ。「メガネをかけて映像を見る」という従来とは異なる視聴環境となるため、まずは環境整備で3Dの魅力をユーザーに普及させていく考えで、その先行者となるべく両社は強い意欲を見せている。
なお、その他のメーカーでは、例えば東芝が3D対応のCELL TVとBDプレイヤーを発表しているほか(2010 International CES:CELL、LED、そしてBD 復活ののろしを上げた東芝のテレビ戦略)、シャープも今年中に発表するという。各社がこぞって3D対応を進めており、今年はまさに3D元年となりそうだ。
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