バンダイは4月13日、天体観測シミュレーター「HYPER TELESCOPE〜天体図鑑〜」を発表した。望遠鏡型の本体をのぞき込むと、その方向の星空が液晶画面に映し出されるハイテクなサイエンストイ。価格は2万790円で、5月29日に発売する。
3軸磁気方向センサーと3軸加速度センサーを搭載。本体を観測したい方角に向けると、その向きや動きを計測して液晶画面の星空が動く。つまり、画面に映し出される天体は、実際にその方角にあるもの。望遠鏡を足元に向ければ、地球を突き抜けて南半球の星空が見える。
観測地点(ユーザーの位置)は、地球上のあらゆる場所に設定できる。メニューの地図から各都道府県や世界中の主要都市(プリセット)を選択できるほか、緯度と経度を指定することで、普段は行くことのできない“海の上”や“極地”でも天体観測が行える。星空のデータは、1900年から2100年までの約200年分を収録。日時指定により、過去や未来の星空でも観測できる。「自分の生まれた場所を指定して、生まれた日時の星空を見るなど、さまざまな夜空が楽しめます」(同社)。
収録した天体の数は9416個。通常は画面を動かす都合もあり、表示できる星は約1000個となるが、観測したい方角に向けて「撮影ボタン」を押すと、収録データをフル活用した美しいグラフィックを写真として保存できる。写真は内蔵メモリに50枚まで保存可能だ。
また、恒星や星座、星雲、流星群など300種類以上の天体に写真やイラスト付きの解説を用意。同社によると、製品のメインターゲットは小学生以上の男女となっているが、解説は大人が十分に楽しめる内容だ。
HYPER TELESCOPEには、天体観測のほかに6つの動作モードは用意されている。星座や恒星を探すときに便利な「星をさがそう」、月や太陽が時間とともに移動する様子を観測する「定点観測」、天文に関する知識をクイズで学べる「ステラアカデミー」、そして天体の解説を参照する「星の図鑑」。
ほかにも「星空パズル」や天体観測で撮影した写真を閲覧できる「星空写真館」といったエンターテインメント性重視の動作モードも用意。星空写真館では、内蔵のクラシック音楽をBGMにしてスライドショー再生が行える。
本体サイズは、付属のスタンド込みで340(幅)×330(高さ)×168(奥行き)ミリ。重量は約600グラム(電池なし)。電源には、単三形乾電池4本と時計用のCR2032ボタン電池を使用する。オプションとして専用のACアダプター(1890円)も用意する。
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