台座が完成したら、その上にタワーの芯となる支柱を立てる。この支柱もボードを折り曲げて筒状にしたもので、あらかじめ曲がる部分に切れ込みが入っており、細長い支柱を簡単に作れる。支柱の中間部分には補強用の小さなパーツが入っていて、見えない部分にパーツを入れることで強度を確保していることが分かる。
支柱を立てたら、さらにその上に中間部分のベースを重ねる。それが終わったら、格子状のパーツを支柱の周りを取り囲むように取り付ける。東京スカイツリーの足元は安定性や日陰の影響などを考えて三角形になっているが、この模型も平面パーツを三方から貼り付けるような形を取っており、その形状を忠実に再現しているようだ。
ちなみにこの下部の骨組みについては、いちいち手で格子をくり抜いていく必要があり、これが実に手間がかかる。完成までに3〜4時間もかかるのは、この部分に大きく時間を取られるからというのが大きい。単純作業で面倒くさいので、テレビでも眺めながら気長にやるのがいいだろう。ただしこの格子をくり抜く作業は下部だけで、上半分はグラフィックが描かれているだけでくり抜く必要はないので簡単だ。
半分ほど組み立てたら、その上に第1展望台を重ねる。この展望台はコーヒーカップから取っ手を除いたような形状をしているが、この部分にも内部に補強パーツが数多く入っており、十分な強度を確保している。
第1展望台が完成したら、その上に支柱を立てて、さらに第2展望台を作る。この頃になると残りのパーツ点数も少なくなってきて完成が待ち遠しくなる。まるで本当のスカイツリーを作っているような気分だ。下部で格子のくり抜きに手間取った思い出などがよみがえってきて、なんだか懐かしくなる。
第2展望台の上にもう1つ支柱を立てて、最後に細長いデジタル放送用アンテナを立てれば完成だ。作り終わってみると、3〜4時間というのは飽きるか飽きないかのギリギリの線で、絶妙な長さといえる。終わったあとは心地よい達成感に満たされて、思わず缶ビールを開けてしまった。本物のスカイツリーが完成したときの感動を一足早く疑似体験したような気分だ。
これまでスカイツリーの完成予想図はあちこちで見てきたが、立体モデルで見るとひと味違った印象だ。上から見下ろしたり、下から見上げたりとさまざまな角度から見られるので楽しいし、展望台の位置関係なども分かりやすい。タワーの表面には、ところどころにパーツをスリットに差し込んだ突起が見えるが、ボードに描かれたグラフィックがリアルなせいか、不思議と安っぽさは感じない。
これからの季節、クリスマスツリーの横にこの模型を飾っても良いし、ライトアップしても楽しいかもしれない。東京スカイツリーが好きな人は、一足早く、自分の手でスカイツリーを完成させてみてはいかがだろうか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR