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冷温どちらもOK! 美味しい水がいつでも飲める「ウォーターサーバー」橘十徳の「自腹ですが何か?」(2/2 ページ)

» 2011年07月05日 13時04分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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 ウォーターサーバーの場合、水をセットするとボトルの分だけ背が高くなるので、上方向の空間に余裕を持った配置が必要である。ボトルの高さは29.8センチあるのでスタンドタイプに設置すると1.248メートルになるし、ボトルの差し替えのためにさらに約40センチもの空間が必要となるので注意しよう。

 メーカーは韓国のGLORYという会社で、震災以降の品薄を解消するために新たにラインアップに追加された機種のようだ。従来はOVIOという会社のものだったらしいが、どのメーカーになるのかはとくに指定できない。

 サーバーは上部にボトルをセットするくぼみがあり、手前に冷温のコックが1つずつ付いている。また、背面には冷水の温度調整スイッチと温水の入切スイッチが付いている。背面カバーは金属メッシュで、上部に温水用ヒーター、下部に冷水用コンプレッサーが離して設置されているのが見える。

背面からはヒーターとコンプレッサーが見える(左)。冷水の温度はドライバーで回して調整(中)。ボトルをセットするとかなり背が高くなる(右)

 使用の際には、まずサーバーを床に設置してボトルをセットする。ボトルはキャップのシュリンクフィルムとシールをはがして、逆さにひっくり返した状態でサーバーの上部に押し込むだけだ。水がタンクに注ぎこまれている間、ボトルの中に空気が入ってくるのが見える。タンク容量は冷水は4.5リットルで温水はスタンドタイプが2リットル、卓上タイプが1.5リットル。水が中のタンクに入りきったら、赤色の温水コックを水が出るまで下げてエア抜きを行う。

使い勝手は快適、でも年1回のメンテナンスは少し面倒

 ACコードは設置後30分が経過してから差し込む。コンセントに差し込むと冷水機能が働き、温水スイッチを入れるとヒーターも動き始める。しばらくすると冷水の温水のどちらもできあがるので、コックを下げれば水が出てくる。ちなみに温水のコックはロック付きとなっていて冷水よりも出すのに手間がかかるが、子どものいる家庭にはこのほうが安心だろう。

コックを下げるだけで美味しい水をすぐ飲める

 ちなみに冷水は5〜12度まで温度を調節可能で、温水は80〜90度で固定されている。消費電力は水を冷やすのに75ワット、温めるのに450ワットで、月々の電気代は600〜1000円とのことだ。今まで使っていた電気ポットに比べると温水の温度設定が低めなので、その分だけ節電効果があるかもしれない。夏場は冷水の設定温度を最高にして、できるだけ節電に努めたいと思っている。

 なお、強制ではないが、この会社ではサーバーの年1回のメンテナンス(3000円)を勧めている。水を扱う製品だけに衛生面には気を付けたいところだが、メンテナンスを受ける際はサーバーをいちいち送り返さなければならない。面倒だし送料もかかる(返送料は無料)ので、このあたりのコストをどう見るかが導入の決め手になるだろう。

 ただ実際に使った感想としては、かなり快適で満足している。とにかく水自体がとても美味しいことに加えて、冷水も温水もいつでも飲めるというのは本当に便利だ。いちいちスーパーでペットボトルをまとめ買いする面倒くささを考えるとかなりいい。あと、水を出すとボトルの中に空気がコポコポと沸き立つのだが、これが見ていてけっこう癒される。水の味にこだわる人はもちろん、節電による暑さに悩まされているオフィスなどでも検討してみてはいかがだろうか。

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