上位モデル「BD-W1100/510」では、基本的な録画機能にもいくつかのアップデートが加えられた。まず長時間録画モードの画質改善。映像によってデータ量を変えるビットレートコントロールのアルゴリズムを変えるとともにシーン検出の精度を向上させ、動きの速いシーンや細かい風景が映る映像ではより多くのデータを割り当てるようになった。
新たにHDD内ダビングおよびスカパー!HD番組のレート変更ダビングもサポート。HDD内ダビングは、オリジナル映像を残したまま、レート変換ダビングや編集がHDD内で行えるというもの。今回は、もともとMPEG-4 AVC(H.264)のスカパー!HD番組でも同様の操作が可能になったことで、録画番組のコレクションなどが作りやすくなっている。
もちろんUSB外付けHDDで録画容量を増やすことも可能。外付けHDDへのダイレクト録画、内蔵HDDとの相互ムーブ、およびダビングが可能になっている。
また新開発のBDドライブを採用し、ダビング時間を従来に比べて約20%向上させた点も新しい。具体的な改善点としては、ピックアップが新しくなったほか、モーターの回転数や振動抑制の機能をリニューアル。耐振動を含めた信頼性の向上により、スピードアップを図ったという。
なお、ドライブ性能の向上によって高速化したため、6倍速対応のBD-Rや3層BDXLなど、メディアを選ばずにダビング時間が2割短くなることもポイントだ。例えば従来機「BD-W1000」で約8分間だったBSデジタル放送の60分番組は、約6分20秒で完了するという。
また無線LANアクセスポイントのない環境でもDLNAを活用できるWi-Fiコネクト(Wi-Fi Direct)を新搭載。BDレコーダーから対応するAQUOSやスマートフォン(AQUOS PHONE)に映像を直接送信できる。またリアルタイムの放送番組を伝送する「放送番組転送」を使えば、スカパー!HDの番組をチューナーがない部屋でも番組を視聴できる。
一方のかんたんシリーズ2機種には、初心者やお年寄り向けの機能を多く盛り込んだ。例えば「音声付きガイドかんたんメニュー」は、リモコンの専用ボタンを押すと、画面左側に操作項目のメニューが表示され、音声ガイドとあわせて操作方法を教えてくれるというもの。従来機と異なるのは、「常に画面と音声の両方で案内を行い、また最後までガイドすること。初めての人でもすぐに使いこなせる」(同社)。
また「ゆっくり再生」は、通常の90%のスピードで再生することで、音声が聞き取りにくい番組でも無理なく聞き取れるようにする機能だ。語学学習にも利用できるとしている。
本体サイズは、ハイグレードシリーズの2機種が430(幅)×236(奥行き)×58(高さ)ミリ、かんたんシリーズは430(幅)×238(奥行き)×58(高さ)ミリ。いずれもHDMI出力のほか、D端子、光デジタル音声出力、コンポジット映像入力などを備えている。
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