「tha ltd.」は2月27日、デジタルアートを表示する新しいインテリアデバイス「FRAMED*」を発表した。55インチの液晶パネルを縦に使い、インタラクティブなデジタルアートを体験できる“新しい額縁”。絵画やオブジェを部屋に飾るのと同様の感覚で、空間をデジタルアートで彩ることができる。
tha ltd.は、Webデザイナーや映像ディレクターとして知られる中村勇吾氏が率いるデザイナー/エンジニア集団。PCやWebの発展で拡大したデジタルアートを流通させる手段として「FRAMED*」を提案した。
「FRAMED*」は、LEDバックライトを搭載した55インチのフルHD液晶パネルとCore i5搭載のPCを一体化したもの。ガラスとステンレスが直角に接合する“超スクエア”なフォルムは、それ自体がアートになりそうなプロダクトデザインだ。
OSには64ビット版のWindows 7を採用しているが、「FRAMED SHELL」と呼ばれる独自のシェルソフトウェアにより、アートの表示に特化したディスプレイとなっている。操作はすべてiOS5搭載のiPhone、iPod touchから無線LAN経由で行う仕組み。セットアップは、内蔵カメラにQRコードを読み込ませて行うという。
「FRAMED*」のユーザーは、専用のオンライン・アートギャラリー・サービス「FRAMED* GALLERY」を通じてアートワークを購入できる。ギャラリーは既にオープンしており、現在は販売のみ(1作あたり3万円前後のものが主)。将来的にはより利用しやすい月額制のレンタルメニューなども検討していくほか、海外のアートなど作品の拡充にも力を入れる。
購入したアート作品は、ディスプレイが持つ500万:1のダイナミックコントラストを生かしてアクティブに楽しめる。さらにFRAMED*はHD対応のWebカメラやステレオスピーカー、高感度マイクなどを備えており、今後はこうした機能を活用したインタラクティブなアート作品も登場する可能性が高いという。
ディスプレイ部のサイズは741(幅)×1270(高さ)×36(奥行き)ミリ、重量は32キログラム。オプションとして、壁掛けユニット(5万2500円)、ハイスタンド(予価:16万8000円)、ロースタンド(予価:9万4500円、いずれも配送・設置費は別)を用意している。
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