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ヤマハ、定価4万2000円のエントリーAVアンプ「RX-V373」奥行きが短く

» 2012年03月15日 14時03分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 ヤマハは3月15日、AVアンプのエントリーモデル「RX-V373」を発表した。4月上旬に発売予定で、価格は4万2000円。

「RX-V373」

 ネットワーク機能などの付加価値をそぎ落とし、コンパクトな設計と低価格化を実現したエントリーモデル。筐体(きょうたい)サイズは、435(幅)×151(高さ)×315(奥行き)ミリと、最近のAVラックやレコーダーのトレンドに合わせ、従来製品より奥行きが5センチほど短くなっている。

上位モデル「RX-V771」とのサイズ比較。奥行き、高さともに一回り小さくなっている

 もちろんBlu-ray Discに使われるドルビーTrueHDやDTS MasterAudioなど各種サラウンドフォーマットのデコードをサポート。ヤマハ独自の音場創成技術「シネマDSP」と合わせ、立体的な音場を再現する。ヤマハでは、同社製の小型シアターパッケージ「NS-P285」(希望小売価格:3万450円)と組み合わせ、リーズナブルに薄型テレビの音を改善する入門機としてアピールする。

 内蔵アンプの出力は、各チャンネル100ワット(定格)。バーブラウン製192KHz/24ビットDACなどの音質重視設計にくわえ、4系統のHDMI入力やiPhone/iPodなどのデジタル接続に対応するフロントUSB端子など、単品コンポーネントならではの接続性の高さは確保した。

5.1chシアターパッケージ「NS-P285」(3万450円)との組み合わせ(左)。フロントUSB端子の隣にコンポジット映像入力を装備(右)

 さらに、フロントUSB端子のすぐ横にコンポジット映像入力を設け、YouTube動画などをテレビで視聴したいといった場合にも容易に接続できるように配慮(iPhone/iPodなどにアダプターが必要)。圧縮音声でカットされる周波数帯域を補完する「ミュージックエンハンサー」、FM/AMチューナーの搭載などもあわせ、iPodユーザーに対して“ワンクラス上のiPodオーディオ”としても訴求する構えだ。

 新開発の「ECOモード」も大きな特長。システム全体の供給電圧を下げるローボルテージオペレーションにより、使用環境にかかわらず常時消費電力を20%抑えることが可能になったという。「ECOモード時には100ワット/chの最大出力は出せないものの、一般的な家庭で使用する場合にフルボリュームを使うことはまずない。使用できる機能を制限することなく、実使用時の消費電力を下げることができた」(ヤマハ)。

 待機時の消費電力は0.3ワット以下。一定時間信号入力のない場合に電源を落とすオートパワーダウンといった省電力機能も備えている。

背面端子

 そのほかの主なスペックは下表の通り。

型番 RX-V373
実用最大出力 135ワット/ch
定格出力 100ワット/ch
サラウンドプログラム数 34(シネマDSPは17)
音声入力 アナログ4系統、デジタル4系統(光×2、同軸×2)、USB
映像入力 7系統(コンポーネント×2、D4、コンポジット×4)
HDMI入力/出力 4系統/1系統
外形寸法 435(幅)×151(高さ)×315(奥行き)ミリ
重量 7.5キログラム
付属品 リモコン、電池、FM簡易アンテナ、AMループアンテナ、YPAOマイク

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