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“こげめ”の調節機能が付いたガス炊飯器「αかまど炊きII」橘十徳の「自腹ですが何か?」(2/2 ページ)

» 2012年08月06日 20時01分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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最短20分で炊ける「お急ぎモード」を搭載

 炊飯モードは洗ってすぐの米を炊く場合の「洗米すぐ」、洗ったあと十分に見ずに浸した米を炊く場合の「洗米おき」、短時間で炊ける「お急ぎ」モードの3つが用意されている。「お急ぎ」モードは少し固めに炊きあがることがあるが、急いでいるときには重宝するモードだ。

炊飯釜の底(左)。炊飯釜を取るとバーナーが見える(右)

「お急ぎモード」の炊きあがりは少量なら20分程度で炊くことが可能で、上位機種のRR-05MRTよりも早い。忙しいときによく炊くのを忘れてしまうワタクシのような人には、このモードを使えばすぐに炊けるのでおすすめだ。なお、「洗米すぐ」の炊きあがり時間は約40分で、「洗米おき」の場合は約29分となっている。

 一方、「洗米すぐ」や「洗米おき」を選ぶと、最初に点火して水を温めたあと、すぐに火が消えて米に水を吸わせる時間を作り、しばらく経ってから点火するという複雑なプロセスが行われる。炊きあがりまでにかかる時間がディスプレイに表示されるので、どれくらい待てばいいのかが分かり、便利だ。

 炊きあがると「ピーッ」と音が鳴り、ディスプレイ表示は保温経過時間に切り替わって保温モードに移る。保温は12時間以内の保温を前提とした通常の保温のほか、「18時間保温」モードもあり、これを選ぶとニオイや変色、パサつきなどご飯の劣化が少なくて済む。長い時間、保温するときはこちらを選ぶといいだろう。さらに、保温中のご飯をガスによる加熱で炊きたてのように温め直す「再加熱」機能も搭載されている。

現在時刻を表示(左)。タイマーをセットした状態(右)

用途に応じて“こげめ”を11段階から選択可能

 18時間保温モードや再加熱機能などはスタンダードタイプの「こがまる」には搭載されていない機能で、せっかく上位機種を買ったのだからぜひ利用したいところだが、やはりご飯は炊きたてに勝るものはない。炊きあがったらすぐに底からご飯全体をよくほぐした上で食べるのがおすすめだ。そのためにはタイマー予約をうまく活用したいものである。

 タイマー炊飯のセットは「予約」キーを押して時刻をセットし、「炊飯/再加熱」キーを押すだけの簡単操作だ。予約時刻は前回の時刻を記憶しているので、毎回合わせる必要はない。点火時刻は予約時刻の45分前となる。

炊飯中は「炊飯/再加熱」キーが点灯(左)。炊きあがった状態(右)

 さて、肝心のご飯の味だが、“こげめ”機能の威力は絶大で、はっきりいってかなりうまい。いろいろと試してみたが、ワタクシは“強”の3つめあたりが好みだ。これで炊くと底のほうにほどよい茶色いこげめが付いて、香ばしくてすばらしい。

こげめが付いたご飯

 なにしろ“こげめ”は11段階も用意されているので、いろいろと試しがいがある。酢飯やおにぎりなど、用途に応じて変えてみてもいいだろう。スタンダードタイプの「こがまる」に比べると場所は取るが、“こげめ”調節機能はかなり楽しめる。ご飯の味にこだわりたい人にはぜひおすすめだ。

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