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初のiVDRスロット搭載BDレコーダー「アイヴィブルー」、マクセルが発表スカパー!プレミアム録画にも対応

» 2013年03月21日 15時01分 公開
[ITmedia]

 日立マクセルは3月21日、世界初となるiVDRスロット搭載のBlu-ray Discレコーダー2機種を発表した。「アイヴィブルー」というシリーズ名で4月下旬から展開する。価格はオープンプライスだが、店頭では500GバイトのHDDを内蔵した「BIV-R521」が5万5000円前後、1Tバイトの「BIV-R1021」が6万5000円前後になる見込み。

世界初となるiVDRスロット搭載のBlu-ray Discレコーダー。右は1Tバイトモデルの「BIV-R1021」

 内蔵HDD、Blu-ray Disc、カセットHDDのiVDRという3つの録画メディアが使えるレコーダー。本体前面のiVDRスロットに別売のiVDRカセットを挿入すれば、直接録画やダビングが行える。「カセット式HDDのため、差し替えにより録画容量の上限はなくなる。BDには入りきらないようなシリーズ番組を1本のiVDRにまとめたり、家族が個別にライブラリを持つといった使い方ができる」(同社)。

向かって左側にBDドライブ、右側にiVスロットがある。付属のリモコン

 また、SAFIA(コンテンツ保護技術)に対応したiVDR-Sは、ほかの対応機器に挿しても再生できる。同社では、「近年急速に普及したUSB外付けHDD録画は、録画した機器以外では再生できない“機器縛り”があり、故障や買い替え時に対応できない」と指摘。同社が行ったアンケート調査では、録画番組が再生できなくなった場合、76.7%が「困る」と回答したという。「録画した番組をきっちり残したいニーズは高い」。

シリーズロゴは、iVDRの愛称“iV”(アイヴィ)とBDを掛け合わせたもの(左)。同社が行ったアンケート調査。録画番組が再生できなくなった場合、35.5%の人が「非常に困る」、41.2%が「まあ困る」と回答した(右)

 新製品の2機種は、いずれも地上/BS/CS110度デジタルチューナーを2系統備え、スカパー!プレミアムのネットワーク録画を合わせて最大3番組の同時録画が可能だ。内蔵チューナーによる録画は、最大12倍の長時間録画をサポート。ただし、iVDRへの直接録画はTSモード(DR)に限られるという。

 電子番組表はGガイド。ジャンルや人名、フリーワードによる検索に対応する。そのほか、電源オンから約1秒の高速起動、Blu-ray 3Dの再生対応といった特長もある。

番組表はGガイド(左)。録画予約時、直接iVを録画先にすることも可能。ただし、この場合はTS(DR)モードに限られる(中)。長時間モードは最大12倍まで(右)。

 入出力端子は、HDMI出力、光デジタル音声出力、アナログ入力(コンポジット)、アナログ出力、LAN、SDカードスロット。外形寸法は430(幅)×211.2(奥行き)×50.2(高さ)ミリ。重量は約2.3キログラム。

録画番組一覧は、リモコンの「BD」「HDD」「iV」ボタンでメディアを切り替えるタイプ(左、中)。目的別の項目が並ぶシンプルな「スタートメニュー」も用意した(右)

iVDRに録画中(左)。背面端子(中)。iV、BD、HDD、SDカード間のダビングが可能。なお、レート変換ダビングには再生と同じ時間がかかる(右)

 今回の2機種は、DLNA/DTCP-IPといったネットワーク関連機能は搭載していない。「あくまで第1弾のベースモデル。今後、ネットワーク対応機やチューナー数の異なる製品など、ユーザーニーズを見ながらシリーズの拡充を図りたい」(同社)。

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