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iPhone 5ユーザーも注目! ADLの多機能ポタアン「X1」野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review(2/2 ページ)

» 2013年06月12日 20時57分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]
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iPhone/iPodにピッタリのボディーサイズ

 iPhoneにピッタリの幅で、やや薄型のボディーは、ポータブルユースにとても便利。特に筆者が所有する第5世代iPod touchとは抜群のボディーマッチで、上着のポケットにも十分収まる軽快さがある。iPhoneやiPod touchのままいい音で音楽を楽しみたい、という人にはとても魅力的な選択肢となるだろう。

ブラック、シルバー、レッド、ブルーの4色展開

 また、フロントパネルに配置されたLEDインジケーターによって、現在のビットレートがひと目で分かる。このように、パッケージングについてはよく考えられている製品といえる。ブラックやシルバーのほか、レッドやブルーのカラーが用意されていることもポイントが高いと思う。なお、バッテリーは容量1650mAhのリチウムイオンを搭載。約7〜7.5時間の連続再生が可能となっている。

ストレート派の音も魅力

フロントパネルに配置されたLEDインジケーターによって、現在のビットレートがひと目で分かる

 サウンドもなかなかのレベル。iPod touchをデジタル接続し、ヘッドフォンで試聴してみたところ、デジタル接続ならではのダイナミックレンジに秀でた良質なサウンドが堪能できた。ヘッドフォン出力のパワーも必要十分なレベルは保たれており、欧州製のモニターヘッドフォンでもない限り、しっかりと鳴らし切ってくれる駆動力は持ち合わせている。

 音色傾向はストレート派といったイメージ。ひずみのない、素直で自然な印象だ。もっとも音色傾向は人それぞれに好みがあるだろうから、愛用のポータブルヘッドフォンアンプに接続するのも良い。またデジタル出力も用意されているので、さらにポータブルDACを活用するなど、“3段重ね”、“4段重ね”にもできる。そのあたりは、ユーザーのお好み次第だ。

 いっぽう、PCと接続しUSB DACとして活用する(Windowsで192kHz/24bit音源を再生するには別途ドライバーが必要)と、さらにサウンドクオリティーが向上する。S/N感がグッと向上してくれるため、一段とリアリティの高いサウンドが楽しめる。デジタル接続のポータブルヘッドフォンアンプとして活用するのが本来だろうが、USB DACとしても十分に魅力的な製品といえる。多機能さに加え、音質の良さも「X1」の魅力だ。

音質評価 「X1」
解像度感 (粗い−−−○−きめ細かい)
空間表現 (ナロー−−−○−ワイド)
帯域バランス (低域強調−−−−○フラット)
音色傾向 (迫力重視−−−○−質感重視)
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