パネルの表面処理は、微細な凹凸によって光が反射を抑える「モスアイパネル」を採用した。外光の映り込みが大幅に抑えられ、明るい部屋でも深い黒を再現できるという。また今回もTHXディスプレイ規格の認証を取得しているが、「フルHDテレビとしては初」だ。
音声は.2.1chフロントサラウンド対応。専用のボックス構造を用い、ミッドレンジとツィーターを前向きに配置した。背面にはサブウーファーを搭載する3Way5スピーカー構成となっている。ミッドレンジにはパイオニア製スピーカーユニットを採用。低域のひずみを抑える「Xバランサー構造」で長円形振動版の振動特性を改善したという。内蔵アンプは合計35ワット。
モバイル機器との連携機能やネットワーク機能にも多くのアップデートがある。まずMiracastやBluetoothを搭載してスマートフォンやタブレット端末との連携機能を充実。テレビにスマートフォンの画面を表示したり、ワイヤレスで音楽を再生するといったことが可能だ。またNHKが9月にサービスを開始した放送/通信連携サービス「Hybridcast」にもAQUOSとして初めて対応している。
さらに、テレビ向けポータル「AQUOS City」内には動画配信サービスの「Hulu」やブロードメディアが6月にサービスを開始したクラウドゲーム「G-cluster」を加えるなど、ネットワーク機能を強化。G-clusterでは、サードパーティー製のゲームパッド(無線接続)やスマートフォンをコントローラーにしてゲームが楽しめるという。
内蔵デジタルチューナーは3基で、USB外付けHDD(別売)を接続すれば、2番組を同時録画しながら別の番組を視聴できる。HDMI入力は4系統で、そのほかにD5映像入力やアナログRGB、アナログRCAなどを備えた。
シャープでは、クアトロン プロを「フルHDの最上位モデル」と位置づけ、高画質志向のユーザーに向けて訴求する考え。4Kモデルとの競合については、「仕様と価格帯などが異なるため、すみ分けが可能だ。例えば、4Kの60V型は65万円でスタートしたが、今回の60V型は35万円前後になる見通し。ユーザーの選択肢を増やすものだと考えてほしい」(同社)と説明している。
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