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OPPOから平面駆動ヘッドフォンとヘッドフォンアンプが登場ヘッドフォン祭に出品

» 2014年05月09日 19時51分 公開
[ITmedia]

 OPPO Digital Japanは5月9日、平面磁界駆動型ヘッドフォン「PM-1」(型番:OPP-PM1)およびUSB-DAC機能を内蔵したバランス駆動対応ヘッドフォンアンプ「HA-1(JP)」(型番:OPP-HA1JP-B)を発表した。6月中に発売する予定で、価格はオープン。店頭ではPM-1が15万円前後、HA-1は16万円前後になる見込みだ。

「PM-1」(上)と「HA-1」(下)

 ユニバーサルプレーヤーで知られる米OPPO Digitalが新たに手がけたオーディオ製品。10日と11日に東京・中野で開催される「春のヘッドフォン祭2014」でお披露目と先行展示を行う予定だ。

 PM-1は、「従来の平面磁界型とは全く異なる設計手法によって開発された」(同社)という開放型ヘッドフォン。ユニットは85×69ミリの楕(だ)円形状で、独自の7層構造振動板を採用。薄膜ポリマーの両面にエッチングされた渦巻き形状アルミ導体を使用した“両面スパイラル構造”とした。磁気回路は有限要素法で最適設計され、高磁束密度のネオジウムマグネットを使用するなど、「数多くのブレークスルー技術が投入されている」(同社)。

 平面型ならではの低ひずみ、安定した周波数特性といった特徴はそのままに、平面磁界駆動としては高能率となる出力音圧レベル(感度)102dBを実現した。再生周波数特性は10〜5万Hz、インピーダンスは32オーム。自然でかつダイナミックな音を実現したという。

 アラウンドイヤー型のイヤーパッド、およびヘッドバンド部には柔らかい子羊革を使用。イヤーパッドには音響インピーダンスを下げるために穴あけ加工を施した。ケーブルは2.5ミリモノラルミニジャックを採用した着脱式で、OCC(単結晶状高純度無酸素銅)導体の標準ジャック用ケーブル、および3.5ミリミニジャック用のOFCケーブルが付属する。

イヤーパッドには音響インピーダンスを下げるために穴あけ加工を施した。ケーブルは着脱式だ

 ヘッドフォン本体の重量は395グラム。キャリングケース、ベロア地のイヤーパッドなどが付属する。なお、正確なステレオ再生を追求するため、左右ユニットの特性がそろった固体だけを出荷しているという。

ヘッドフォンのバランス接続にも対応――「HA-1」

 「HA-1」は、USB-DACを内蔵したヘッドフォンアンプ兼ステレオプリアンプだ。ESS Technology製のハイエンドDACチップ「ES9018」を採用し、最大384kHz/32bitのPCM音源、および11.2MHzまでのDSD音源に対応する(11.2MHz再生はASIOでのネイティブ伝送に限る)。

フロントパネルには4.3インチのTFT液晶ディスプレイを搭載し、グライコライクな表示やクラシカルなアナログVUメーター表示などが可能(左)。デジタル入力はUSBのほか、同軸、光、AES/EBUを用意した(右)

 PCとのUSB接続に加え、前面のUSB A端子でiOSデバイスとのデジタル接続も可能。背面には同軸、光、AES/EBUのデジタル入力、およびXLRバランスを含む2系統のライン入出力を持ち、プリアンプとしても活用できる。さらにBluetoothを内蔵し、aptXコーデックまでサポートするなど、非常に多機能なモデルに仕上げた。

 ヘッドフォンアンプ部は、完全バランス&A級動作設計で「厳選されたマッチドペア部品によるディスクリート回路を採用した」という。電源部には日本向けに電圧を変更したトロイダルコアトランスを使用。最大出力はチャンネルあたり3500ミリワット(RCA入力ー標準ヘッドフォン出力、32オーム負荷時)。ヘッドフォン出力は6.35ミリ標準端子のほか、バランス出力用にノイトリック製の4ピンXLRを用意している。

 専用リモコンが付属するほか、スマートフォン/タブレット用のBluetoothリモコンアプリも提供する。

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