米Sphero(スフィロ)は11月10日、「Sphero2.0」の兄弟分となるロボット玩具「Ollie」(オリー)を発表した。翌11日からApple StoreやAmazon.co.jpなどで販売する。価格は1万2800円。
昨年9月に日本で発売されたSpheroは、Bluetoothを介してiOS/Android端末から操作できる球体ロボットだ(→関連記事)。秒速2メートルで転がり、傾斜のある道もぐいぐいと上る。その不思議な操作感とアクションで話題になった。
同社によると、Sphero用ゲームなどの対応アプリも35本を超え、東京ドームシティの宇宙ミュージアム「TeNQ」で常設ゲームに採用されるなど、活用の場も広がっているという。ちなみにSpheroを開発した米Orbotixは、Spheroのヒットにより、今年に入ってから社名をSpheroに変更している。
Spheroの兄弟分となる「Ollie」は、円筒形ボディーの両端にタイヤを装備した“走り屋”仕様だ。操作にはBluetooth LE(Low Energy)を使用。iOS/Android向けの専用アプリ「Ollieアプリ」はOllieに近づけるだけで接続し、約30メートルの通信が可能だ。
Ollieの最高時速は23キロメートル(秒速6メートル)とSpheroより3倍速い。また、Ollieアプリの画面を横にして「トリックモード」にすれば、スワイプやホールドといった簡単な操作でスピンやブレーキング、フリップなどのトリックを繰り出せる。Ollieの可動部は両サイドのタイヤのみだが、内部の重心移動で各アクションを実現するという。
「Ollieは、Spheroユーザーの『走りに特化した商品がほしい』という要望を受けて開発した。Spheroは転がるだけだったが、今回はスピードと動きにさまざまな変化を加えられる。しかも、本体のカスタマイズも可能だ」(同社)。
カスタマイズ性も高い。タイヤや「ハブキャップ」と呼ばれる側面カバーを変更可能で、オプションとして販売される「ヌビータイヤ」「ターボタイヤ」などに付け替えると、それぞれの特性によって走りが変わる。オプションの一部は11月下旬には発売される見込みだ。
さらに刺激的なプレイのためにBluetooth制御のジャンプ台も開発中。Ollieのアプリからジャンプ台を操作することで、さらにダイナミックなアクションが行えるという。
内蔵バッテリーで約1時間の走行が可能。充電はUSBケーブルでで行える(約3時間でフル充電)。なお、スフィロは完全防水だったが、オリーは防水仕様ではない。
また、対応アプリも「来年に向けて続々と出していく」(同社)。現在のところ、Ollie用アプリは「Ollieアプリ」のみだが、Sphero用アプリ3種が利用できるという。
米Spheroの共同創設者、イアン・バーンスティン氏は、「スケートボードのカルチャーからヒントを得て、驚くほど早くて、信じられないようなトリックをやってのけるOllieができた。すごい興奮が味わえる」と話している。
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