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ネコ飼い主夫(?)が使って分かった、「Dyson fluffy」の適材適所本田雅一の「男の白モノ」(3/3 ページ)

» 2014年11月14日 21時49分 公開
[本田雅一,ITmedia]
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新しい“dyson hot+cool”、「AM09」はなかなかのビッグモデルチェンジ

 ダイソンの”羽根のない掃除機”が、ヘルムホルツ共鳴を使って騒音を大きく下げたのは今年の夏。中には温風機能を備える“dyson hot+cool”も同じ技術で……と期待していた方もいるかもしれないが、残念ながら構造が大きく異なるためその願いは叶わない。効率良く熱交換が行えるようヒーターを配置せねばならないからだ。

「AM09」

 そこで久々のモデルチェンジとなった「AM09」では、共鳴による音波の打ち消し(ノイズキャンセリング)ではなく、風切り音など物理的に空気の流れが生み出す音の発生をエアロダイナミクス技術で抑え、さらにモーターやインペラーファンを収めるユニットの振動を抑えることで、騒音を1/4に抑えている。

空気が出るスリットが2つある−−

 実際、静かにはなっているのだが、実際にはもう1つの機能、すなわち、空気の流れをワイドとフォーカスの2つに切り替えられることだ。AM09は空気が出るスリットが2つあり、この2つを上手に使うことで、「フォーカスモード」(正面に強い空気の流れを起こす)と「ワイドモード」(幅広く空気を拡散させる)を切り替えているのだ。

「ワイドモード」(左)と「フォーカスモード」(右)の違い。本体前面でも確認できる

 AM09が1/4に騒音を抑えたとはいえ、インペラファンの回転数を上げれば……つまり、風量設定を上げていくとうるさくなる。しかし、フォーカスモードを選択し、自分がいる場所に向かって温風を吹き付けるなら、風量設定を下げておいても充分に暖かい。

 前作ではほぼフルパワーに近い設定で使っていた筆者も、「AM09」ならば10段階のうちの1ないし2ぐらいで充分に温風の強さを感じるほど。見た目や技術面の派手さはないが、機能性・性能向上の幅は大きい。また「フォーカスモード」を備えたことで、部屋内の空気をかき混ぜるサーキュレーターとしてもより使いやすくなったと思う。

モード切替はリモコンで行える

 クールモードとホットモードを、リモコンで明示的に切り替えられるようになるなど、細かな使い勝手の改善も行われている。従来機種からの買い替えまでは勧めないが、これから購入するならば、たとえ旧機種が安売りされていても、「新モデルの方がいいよ」と声をかけてあげたい。

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