シャープは、重心バランスを見直して腕への負担を軽減したコードレスタイプのスティック型掃除機「FREED2」を7月中旬に発売する。ラインアップは、上位モデル「EC-SX310」と下位モデル「EC-SX210」の2種。価格はオープンで、EC-SX310は7万円前後(税別、以下同)、EC-SX210は5万円前後になる見込みだ。
シャープ 健康・環境システム事業本部 ランドリーシステム事業部長 林 一正氏は、「コードレスタイプのスティック型掃除機は、モーター、バッテリー、ダストカップなどが手元付近に密集しており、長時間の掃除は腕が疲れるという不満が挙がっていた。これを解決するために徹底的に研究を重ねた結果、重心バランスの改善が鍵になることが分かった」と説明する。
同社が「マジックバランス」と呼ぶ機能は、モーターとバッテリーの配置を見直して本体の重心点が中心軸上に来るよう設計したもの。本体重量は約2.1キロと従来機「EC-SX200」から0.1キロ軽くなっただけだが、手にかかる重さは約40%低減しているという。
重心が中心軸上にあるので、本体がスタンドなしで自立するほか、自走アシスト力が従来比で約4倍になったとしている。
新開発の「大風量ターボモーター」で吸引風量は従来機より30%アップ。ブラシは、新たに4種のファイバーブラシを採用した。フローリング表面の汚れを磨く「床磨きブラシ」、雑菌の繁殖を抑制する「Ag+イオンブラシ」、畳などのホコリを拭き取る「ソフトブラシ」、じゅうたんの奥の汚れをかき出すほか、自走アシスト効果もある「ハードブラシ」により、吸引と磨き掃除を同時に行う。
バッテリーは取り外しが可能で、80分の充電時間で最長30分運転できる。なお、駆動時間は自動モードで約10〜30分、強モードで約8分。予備バッテリーは8000円で販売する。
ダストカップは、本体から外してワンタッチでゴミ捨てが可能。フィルターに付いたホコリは回転式のつまみを回すだけで取れる。カップとフィルターは共に水洗いができて便利だ。
排気部分にも改良を加え、アレル物質を抑制するAg+アレルディフェンスフィルターを搭載したほか、排気の風の強さを抑えるソフトメッシュ排気口を採用している。担当者は「スティック型掃除機は体と排気口の距離が近く、風が当たることを不快に感じる人が多い」と背景を語った。
ハンディ型掃除機としても利用でき、付属のツールを使えば、テーブルやデスク、狭い棚の隙間、照明やエアコンなどの高所など、さまざまな場所を掃除できる。
型番 | EC-SX310 | EC-SX210 |
---|---|---|
床磨き掃除 | ◎ | − |
自走アシスト | ◎ | ○ |
洗える構造 | ◎ | − |
排気フィルター | Ag+アレルディフェンスフィルター | − |
付属品 | 2WAYベンリヘッド、隙間ノズル、バッテリー、充電台 | 隙間ノズル、バッテリー、充電台 |
カラー | ゴールド系、レッド系 | ブルー系、ピンク系 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR