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ハイレゾオーディオ機器市場は2年で4倍に拡大――GfK Japan調査

» 2015年07月31日 17時20分 公開
[ITmedia]

 ジーエフケー マーケティングサービスジャパン(以下、GfK)は7月31日、家電量販店におけるハイレゾオーディオ機器の販売動向を発表した。これによると、2015年上半期(1〜6月)におけるハイレゾオーディオ機器の販売金額は前年同期の1.4倍。中でもハイレゾ対応ステレオヘッドフォンが数量ベースで2.9倍、金額ベースで2.3倍と市場を牽引した。

ハイレゾオーディオ機器の販売金額推移(出典はGfK)

 近年、ハイレゾオーディオ機器市場は右肩上がりで成長しており、2015年上半期の販売金額は前年同期比で1.4倍、前々年同期比では3.8倍を記録している。ハイレゾ対応を訴求するオーディオ機器の発売が相次いでいることに加え、コンテンツ面でも配信曲が増加しており、市場拡大を後押しした格好だ。ただし、オーディオ機器全体に占めるハイレゾオーディオ機器の構成比は数量ベースで2%、金額ベースで12%にとどまっており、GfKでは「「拡大の余地は大きく残されている」と指摘している。

 ハイレゾオーディオ機器を製品カテゴリー別にみると、金額構成比が最も高いのは携帯音楽プレーヤーで2015年上半期は全体の46%を占めた。数量は前年同期比で1.4倍、金額前年同期比で1.3倍だ。

ハイレゾオーディオ機器の金額構成比

 また携帯音楽プレーヤーに次いで構成比が高いステレオヘッドフォンは、国内主要メーカーが2014年に相次いでハイレゾ対応機を発売し、ラインアップが1年間で約1.6倍に拡充した。これに伴い、2015年上半期の販売は数量ベースで前年同期の2.9倍、金額ベースでは2.3倍に達したという。

 GfKでは、「ハイレゾ対応はスマートフォン、タブレット端末などオーディオ以外の製品カテゴリーでも拡大しつつあるが、ハイレゾ対応ステレオヘッドフォンは、こうしたオーディオ機器以外の再生機器へも使用が想定されるため、構成比は今後も拡大し、ハイレゾ市場における存在感を増すことが見込まれる」と分析している。

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