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ヤマハ、DTS:Xにも対応する第5世代「AVENTAGE」3機種を発表HDR信号にも対応

» 2015年08月20日 17時19分 公開
[ITmedia]

 ヤマハは8月20日、AVアンプの上位シリーズ「AVENTAGEの新製品3機種を発表した。3機種ともDolby Atmosに対応したほか、ファームウェアアップデートによりDTS:Xもサポートする。9月上旬から順次発売する予定だ。価格は最上位モデルの「RX-A3050」が27万円、「RX-A2050」は20万円、「RX-A1050」は14万円(いずれも税別)となっている。

新「AVENTAGE」シリーズ

 3次元サラウンド音場の理想的な再現を目指し、基本性能を向上させた新シリーズ。11.2chのプリアウトに対応した「RX-A3050」を筆頭に3製品をラインアップした。AVENTAGEシリーズの特徴でもある左右対称レイアウトや底面中央に設けられた“5番目の脚”(インシュレーター)などは従来機から継承しつつ、先に登場した「RX-A850」と同様、ハイレゾ再生では新たにDSD 5.6MHzおよびAIFF(192kHzまで)をサポートするなど対応フォーマットを広げた。

「RX-A3050」。ダブルボトム構造やH型リジットフレームといった制振構造も従来機から継承している

「RX-A3050」の背面端子。HDMI入力は7系統で、HDR信号の伝送にもファームウェアアップデートで対応する

 HDMI入力は4K/60p(4:4:4)に加え、HDCP 2.2やHDR信号の伝送にも対応する(ファームウェアアップデート)。ほかにもIEEE 802.11b/g/nに対応した無線LANやBluetoothを内蔵(A2DP再生時のコーデックはSBC、AAC)するなど接続性を向上させている。もちろんAVアンプ用アプリ「AV CONTROLLER」を使えばiOS/Android端末からの操作も可能だ。

「RX-A2050」

 3機種の違いはパワーアンプの数と出力のほか、シネマDSPやDACの仕様など。RX-A3050のみ32bit DACの「ES9016」を搭載したほか、シネマDSPも最高峰の「シネマDSP HD3」(エイチディ キュービック)となる。Dolby Atmos再生時のスピーカー校正は最大7.1.4ch。ただし、Dolby Atmos再生時にシネマDSPを“掛け合わせる”ことはできない。

「RX-A1050」

 ほかもに新世代のヤマハ製ネットワークモジュールや4回路分離のパワーサプライ、新開発のオリジナルコンデンサーなど音質面も強化した。主な仕様の違いは下表の通り。

型番 RX-A1050 RX-A2050 RX-A3050
内蔵アンプ 140ワット×7 190ワット×9 200ワット×9
Dolby Atmos
DTS:X ○(ファームウェア更新)
DAC SABRE9006A×1 SABRE9006A×2 ES9016+SABRE9006A
シネマDSP 3Dモード HD3
HDMI入力 7入力2出力(4K/60p 4:4:4、HDCP2.2対応。ファームウェア更新でHDR対応)
カラー チタン、ブラック チタン チタン、ブラック
希望小売価格(税別) 14万円 20万円 27万円
発売時期 9月上旬 9月中旬 9月下旬

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