東芝ライフスタイルは1月20日、ロボット掃除機“TORNEO ROBO”(トルネオ ロボ)の新製品「VC-RVS2」を発表した。ゴミをため込む充電台「ダストステーション」が特徴の同シリーズだが、今回はハンディーモップやフロアモップのゴミまで吸い込める新機能が追加された。発売は2月の予定で、実売想定価格は11万1000円前後となっている。
新しいダストステーションは、同社製キャニスター掃除機のフラグシップモデル「VC-MG900」から「そのまま持ってきた」というサイクロン機構「バーティカルトルネードシステムクリア」を装備しており、ロボット掃除機が集めてきたゴミを吸引する。12のコーンで微細なゴミも99.9%まで分離し、吸引力は99%以上持続。さらにダストカップのゴミは圧縮されるため、約1カ月間(1日相当分1gで計算)はゴミ捨てが不要になるほか、ゴミを捨てる際の“舞い上がり”も防ぐことができるという。
さらにユニークなのは、充電台の側面に設けられた「ダストポケット」と呼ばれるスリットだ。上面のボタンを押すと充電台内部の風路が切り替わり、ロボット掃除機ではなくダストポケットが強力に吸引。手を汚さずにモップやフロアワイパーで集めたゴミも一緒に回収してくれるという。
「ロボット掃除機だけで家の掃除をすべてまかなうことはできない。棚の上を掃除するハンディーモップなどを併用するケースも多いが、現在は手で作業している部分をロボットのダストステーションが解消してくれる」(同社ホームアプライアンス第三事業部 商品企画部長の内藤順司氏)
一方のロボット掃除機は、ミドルレンジという位置付けながら上位機に迫る機能を手に入れた。円形の薄型ボディーに2本の“サイドアームブラシ”を備えたスタイルは変わらないが、毎分最大1万4000回転のモーターを搭載して従来機にあたる「VC-RVD1」比で吸引風量を約1.5倍に向上させたほか、サイドアームを24mm延長して壁際のゴミを取り除きやすくした。また本体の移動速度も20%アップして掃除にかかる時間を短縮したという。移動時は約2cmまでの段差を乗り越え、約9.5cm以上の高さがあればベッドの下などにも入り込む。
「VC-RVS2」はマッピングなどは行わないタイプだが、本体に赤外線や超音波など合わせて27ものセンサーを搭載しており、そのときの状況に合わせて70以上の行動パターンから適した動作を選択する。例えばゴミの多い場所を見つけるとその場で2回転。壁際に近づくとサイドアームブラシが届く2cmの距離を保ってゆっくりと走行し、ていねいにゴミを取り除く。なお、内蔵のリチウムイオンバッテリーは約1110回の充電が可能で、毎日使っても約3年間は交換する必要がないという。
なお、東芝ではバリエーションモデルとして「ダストステーション」を持たない(単機能の充電台)スタンダードモデル「VC-RV2」もラインアップ。本体部分は「VC-RVS2」と共通だが、カラーは「グランホワイト」のみとなる。こちらも2月に発売予定で、実売想定価格は8万円前後となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR