さまざまな「写真展」を随時案内していく本コーナー。今回は、コニカミノルタプラザで7月5日から開催する渋谷敦志 写真展「Saravá〜Brazilian Journey〜」を案内する。
このブラジルの旅をテーマにした写真展は、学生時代にブラジルに留学した1996年から約1年間と、写真家となった後、2002年から2015年の間に断続的に旅して撮影した写真をまとめたものです。ブラジルでの出会いや心を響かせた光景はぼくの心の原風景となっています。時折、「ブラジルが足りない」気持ちに陥り、ブラジル人がいう「サウダージ(郷愁)」を覚えるのですが、その度にはじまりの場所ともいえるブラジルに回帰することで、写真を撮り始めた頃の瑞々しい感情に触れ、その手応えを撮り続けるための力に変えてきました。次第にサウダージへのまなざしは深化し、今では逆に、まなざしに誘われるように旅を続けています。撮影地はリオやサンパウロがある南東部、バイーアやセアラなど北東部、アマゾンの奥地、伝統的な日系コミュニティーまで及びます。サウダージのまなざしの先に見出した「ブラジルなるもの」の瞬間の数々をご覧いただくことで、20年分のブラジルへのあふれる想いを、一緒に旅をするように共有してほしい。その旅がその人の人生によい音信をもたらすものであってほしいと願いを込めて、Saravá!(祝福あれ、幸あれ)と名付けました。
渋谷敦志(しぶや あつし)
1975年大阪府生まれ。大学在学中に一年間ブラジル・サンパウロの法律事務所で働きながら写真を本格的に撮り始める。2002年London College of Printing卒業。現在は東京を拠点に、アフリカやアジア、東北などで紛争や貧困の地で生きる人々の姿を写真と言葉で伝えている。
第3回MSFフォトジャーナリスト賞、日本写真家協会展金賞、視点賞・視点展30回記念特別賞など受賞。他の著書に「希望のダンス」(学研)「ファインダー越しの3.11」(原書房)。
ブラジルの旅をテーマにした初写真集をSaudade Booksから7月刊行予定。写真展会場で先行販売します。
名称 | 渋谷敦志 写真展「Saravá〜Brazilian Journey〜」 |
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開催期間 | 2016年7月5日(火)〜7月14日(木) |
開館時間 | 10時30分〜19時(最終日15時終了) |
定休日 | 期間内無休 |
入場 | 無料 |
会場 | コニカミノルタプラザ(ギャラリーC) |
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