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初のデュアル・ダイナミック型も――AKGから2つのハイレゾ対応イヤフォンが登場

» 2017年02月16日 20時52分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 ハーマンインターナショナルは、オーストリア「AKG」(アーカーゲー)ブランドのカナル型イヤフォン「N30」および「N25」を2月24日に発売する。

「N30」の「マットブラック」
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 「N30」は、耳掛け式のハイブリッド型イヤフォン。中高域用のバランスド・アーマチュア型ドライバー1基に低域用の8mm径ダイナミック型という上位機「N40」と同じ構成だが、ダイナミック型の振動板は専用のチューニングを施したものになった。

 また、電気的なネットワークは使用せず、アコースティックにチューニングを行うことで自然な音のつながりを実現した点も上位機と共通だ。「K3003以来のアプローチを継承したN40の弟分。BAユニットはN40と共通のため、上位機並みに上が伸びる」(同社)

 またN40と同様に付属のメカニカル・チューニング・フィルターを付け替えて好みの音にバランスを調節することができる。付属のフィルターは、「REFERENCE」(出荷時に装着済み)、「BASS BOOST」の2種類で、N40にあった「HIGH BOOST」は付かない。もっともフィルターのサイズは同じのため、N40のフィルターを流用することはできそうだ。

「N30」の「サテンシルバー」。フェイスプレートはアルミニウム製
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 再生周波数帯域は20〜4万Hz、感度は86dB/mW、インピーダンスは32Ω。3.5mmのストレートケーブルと3ボタンリモコンを搭載した

 ケーブルはMMCXコネクターによる着脱式だが、N40よりも端子が奥まった位置にあるため、N40用のケーブルは使用できない点に注意したい。同社では、N30専用のリケーブルの追加も「検討中」としている。

左がN40、右はN30のMMCXコネクター。形状が異なることが分かる

 価格はオープンプライス。同社公式通販サイトでの販売価格は2万9800円(税別)となっている。カラーは「マットブラック」と「サテンシルバー」の2種。XS/S/M/Lサイズのイヤーチップ、フライトアダプター、専用キャリングケースなどが付属する。

ワイドレンジのダイナミック型サウンド

「ブラック」「ベージュ」「ティールグリーン」の3色をそろえた「N25」
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 一方の「N25」は、AKGとしては初めてのデュアル・ダイナミック・ドライバー方式を採用したモデルだ。中高域用の5.8mm径、低域用の9.2mm径ドライバーを直線状に配置した“仮想同軸”的な構造で、さらに振動板の振幅時に発生する背圧を逃がす「ベンチレーション・システム」により音場を広げた。また、改良したアングルド・イヤーチップ構造を採用してフィット感を向上させている。

ベージュ
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 再生周波数帯域は20〜4万Hz、感度は92dB、インピーダンスは16Ω。「デュアル・ダイナミックという言葉から想像されるパワフルさより、どちらかといえばワイドレンジに寄せたチューニングになっている」(同社)。

 ケーブルには背面のスイッチでAndroid/iOS用の切替が可能なマイク付き3ボタンリモコンを装備(着脱式ではない)。本体カラーは、「ブラック」「ベージュ」「ティールグリーン」の3種。XS/S/M/Lサイズのイヤーチップ、フライトアダプター、専用キャリングケースなどが付属する。

リモコン部。裏側のスイッチでAndroid/iOS用を切り替える

 価格は同じくオープンプライスで、公式通販サイトでの販売価格は1万9800円(税別)となる予定だ。

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