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ゼンハイザー、600万円のヘッドフォンシステム「HE 1」発売――“伝説のオルフェウス”の後継機

» 2017年04月14日 15時13分 公開
[ITmedia]

 ゼンハイザージャパンが最高級ヘッドフォンシステム「HE 1」を正式に発表した。「“伝説のOrpheus”の後継モデル。比類なきオーディオ体験をもたらす新たなハイエンドヘッドフォンを世に送り出す」(同社)。受注生産品として4月20日発売予定。価格は600万円(税別)となっている。

「HE 1」。USB入力は最大192kHz/32bit、DSD 11.2MHzまで対応する

 Orpheus(オルフェウス)は、同社が1991年に発売したハイエンドヘッドフォンシステム。真空管ヘッドフォンアンプと専用ヘッドフォンをセットにして「世界最高の音」を目指した(出典はゼンハイザージャパン)。

同社が1991年に発売したハイエンドヘッドフォンシステム「Orpheus」(オルフェウス)

 その正式な後継機となるHE 1は、エレクトロスタティック型(静電型)のヘッドフォン「HE 1-HP」と大理石作りの真空管ヘッドフォンアンプ「HVE1」によるシステムだ。6000種類を超えるコンポーネントは、いずれも厳選したもの。金蒸着セラミック電極やプラチナ蒸着ダイヤフラムのほか、アンプ部のハウジングに使われている大理石はイタリア・カララ産。あのミケランジェロが彫刻に用いたものと同じ素材だという。

ヘッドフォン部

 さらに初めて見た人は必ず驚くギミックを搭載。電源ボタンを押すと、大理石のハウジングからコントロール部がゆっくりと出現。さらにクオーツガラス管に包まれた真空管が徐々にせり出して光り始める。最後にガラスカバーが自動的に開き、本革製イヤーカップを備えたヘッドフォンが現れる。

 今回の正式発表に際し、同社CEOのダニエル・ゼンハイザー氏は、「HE 1により、私たちはふたたび限界を超えます。ゼンハイザーは、卓越の新たなベンチマークを何度でも築き上げ、ハイエンドオーディオの未来を新たに描いてまいります」とコメントしている。

  ヘッドフォン「HE 1-HP」
ドライブ方式 静電型、プッシュ・プル法
型式 オープン
イヤーカップ 耳覆い型
周波数特性 8〜8万Hz(-3dB)、4〜10万Hz(-10dB
最大音圧レベル 114dB SPL
全高調波歪率 0.01%(1kHz、100dB SPL)未満
ケーブル 3m
重量 約550g

  ヘッドフォンチューブアンプ「HVE1」
最大出力レベル 30dBV
周波数特性 5〜11万Hz(-3dB)、3〜18万Hz(-10dB)
全高調波歪率 0.01%(1kHz、6dBV)
アナログ入力 XLR-3(バランス)、RCA(アンバランス)
デジタル入力 USB(Type B)、光、同軸
重量 約21kg
外形寸法 約434(幅)×160(高さ)×350(奥行き)mm(クローズド)、約434(幅)×405(高さ)×375(奥行き)mm(オープン)

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