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「圧倒的な高S/Nを実現」――パイオニアが設計を根本的に見直したネットワークプレーヤー「N-70AE」

» 2017年06月14日 12時43分 公開
[ITmedia]

 オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンは、徹底した高音質&低ノイズ設計により、バランス接続時で117dBという高いS/N比を実現したネットワークオーディオプレーヤー「N-70AE」を7月上旬に発売する。価格は18万8000円(税別)。

「N-70AE」。3.5型の液晶画面を搭載している

 ESSのDACチップ「ES9016S」をL/Rチャンネルに独立して搭載。8ch仕様のDACをパラレル駆動することで高精度なD/A変換を実現したという。またDACから出力までのアナログ全段をフルバランス設計。新開発のPQFA(Precision Quartz for File Audio)やGND設計の根本的な見直しにより、ノイズの音質への影響を極力排除した。「これまでにない高S/N、低ノイズ化により、クリアでヌケの良いサウンドでありながら、しっかりとした厚みのある再現力を獲得した」(同社)。

ツインDAC搭載のデジタル基板(写真=左)とESSのDACチップ「ES9016S」(写真=右)

 DLNA 1.5準拠のネットワークオーディオ機能では、NASやPCから最大192kHz/24bitのPCMおよび11.2MHzまでのDSDファイルを再生可能。また「e-onkyoダウンローダー」を搭載し、スマートフォンやタブレットから「e-onkyo music」で購入した楽曲をプレーヤーに接続した外付けHDDに直接ダウンロードできる。さらに外付けHDDとPCの間でネットワークを介して音源ファイルを移動・保存するこも可能になった。

 USB端子はType A/Bを装備。Type B端ではPCを接続してN-70AEをUSB-DACとして利用できるほか、USB端子に接続した外付けHDDやUSBフラッシュメモリからのファイル再生にも対応した。USB DAC機能では最大384kHz/32bitのPCM音源および11.2MHzまでのDSDファイルを再生可能だ。なお、USB接続のHDDやフラッシュメモリからの楽曲再生では、PCMが192kHz/24bitまで、DSDは11.2MHzまでとなる。

3分割シャーシ構造で回路間の干渉を排除

 従来機で好評だったという「LOCK RANGE ADJUST」機能も搭載。DACのロックレンジ精度を7段階で調整し、ジッターを軽減することができる。デジタルフィルターは「SHARP」「SLOW」「SHORT」の3つのモードを用意した。

 本体サイズは435(幅)×121(高さ)×364(奥行き)mm、重量は12.3kg。

下位モデルにあたる「N-50EA」

 また同時にバランス出力やヘッドフォンアンプなどを省いた下位モデル「N-50EA」もリリース。価格は11万5000円(税別)で、同じく7月上旬に発売する予定だ。

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