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フロント側のスピーカーだけでドルビーアトモス再生、パイオニアの新AVアンプ「VSA-832」

» 2017年03月22日 17時26分 公開
[ITmedia]

 オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンは、パイオニアブランドのAVアンプ新製品「VSA-832」を発表した。パワーアンプは5chぶんながら、Dolby Atmos(ドルビーアトモス)やDTS:Xといったオブジェクトオーディオの再生に対応するという。価格は6万500円(税別)で4月上旬に発売する。

パイオニアのAVアンプ新製品「VSA-832」

 発売後のファームウェアアップデート(時期は未定)により、3.1.2chもしくは2.1.2chのドルビーアトモス再生に対応する予定。このアップデートでは米Dolbyが開発した技術を採用する「サラウンドエンハンサー」モードも追加され、仮想的なリアスピーカーを加えた5.1.2chのドルビーアトモス再生が可能になるという。「人は音が左右の耳に届く時間差や強弱などを認識して方向性や距離感などの空間把握を行っている。サラウンドエンハンサーモードは、この仕組みを利用してサラウンドスピーカーの音像を仮想的に造り出す」(同社)。さらに天井スピーカーの代わりとなるドルビーイネーブルドスピーカーをプラスすれば、フロント側のスピーカーだけでオブジェクトオーディオの仮想再生環境が構築できることになる。

 ネットワーク経由もしくはUSBメモリからのハイレゾ音源再生もサポート。192kHz/24bitまでのリニアPCM(WAV、FLAC、AIFF、ALAC)や5.6MHzまでのDSD(PCM変換再生)、マルチチャンネルのDolby True HDファイルにも対応した。

リアパネル。HDMI入力は4系統

 HDMI入力は4系統。ほかに同軸デジタル、光デジタルなどの入力端子を備えている。内蔵Wi-Fiは2.4GHz/5GHzのデュアルバンド対応だ。本体サイズは435(幅)×173(高さ)×320.5(奥行き)mm、重量は8.6kg。

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