個性的なロボット掃除機が登場します。エスキュービズムが8月に発売する「ロボット掃除機」は、本体の高さがわずか3.2cmの“超薄型”。しかも店頭想定価格が1万4800円とお手頃です。
同社では、今回のロボット掃除機を「ワンルームや書斎、寝室などの小さな部屋で使用することを前提とした“ルーム家電”」と位置付けています。とくに背の低いベッドやソファー、テレビ台などの下に入れる高さにこだわり、大胆に薄型化。掃除モードにも「家具下重点モード」を用意するなど、“人の手が届きにくい場所を掃除する”という確実に存在するニーズに応えます。「大手メーカーのロボット掃除機は高機能で高価格、しかし単身世帯が増えている現状では、ルーム家電のようなニッチな需要に応える家電が必要だと考えています」(同社)
エスキュービズムは2006年創業のITベンチャーです。コア事業はECサイトの構築ですが、ほかにもタブレットPOSや家電、IoT、自動車販売なども手がける多面的(=キュービズム)な会社。そして家電分野では、イマドキ珍しい1ドア冷蔵庫や19インチテレビなど、主に単身世帯向けの製品を販売しています。「お一人様家電というと高機能かつデザイン性に優れた製品のイメージもありますが、われわれも“ルーム”という空間から問い直し、デザインにこだわって作りました」(同社)
新製品のロボット掃除機は丸みをおびた長方形。左右のエッジブラシでゴミを集め、本体下で吸引する構造は他社のロボット掃除機と変わりません。内蔵のバッテリーで約1.5時間の掃除が可能で、センサーが段差を検知すると方向転換するといった機能も備えました。
またインテリアとの調和を目指し、「ガンメタリック/ブルーメタリック」「シルバーメタリック/ガンメタリック」「パールホワイト/シャンパンゴールド」という3つカラーバリエーションを用意。また充電中や使用していないときに本体をコンパクトに収納できる縦置きスタンドが付属します。
一方、本体を極限まで薄くしたことで、ある程度の割り切りも必要になりました。例えばパワー。超薄型ロボット掃除機は基本的にフローリングの床向けで、カーペット敷きの部屋には向いていません。また他社製品のような「バッテリーが切れる前に充電台に戻る」機能は持っていないため、例えばベッドの下など人の手が届かない場所で止まってしまわないように注意する必要があります。さらに容積削減で小さくなってしまったのがダストボックス。容量は35mlと広い家には余り向いているとはいえません。対応畳数は約24畳(40m2)です。
このように制約もある超薄型ロボット掃除機ですが、逆にいえば割り切ったからこその薄型フォルムです。そのデザインが気になる方、また従来のロボット掃除機の厚さに不満を持っている方はチェックしてみてはいかがでしょうか。8月以降、全国の家電量販店やホームセンターなどで販売される予定です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR