缶ビールをセットする場合は、まず缶を開けてリングをセットし、パイプを飲み口に差し込んでリングに缶ジョイント部を押し込み、缶リングを回して固定する。この状態で注ぎ口ユニットと缶を持ってゆっくりと逆さにして、エア抜きスイッチを押し、トレイを取り付け、逆さにした缶ビールをセットすれば準備OKだ。
上部の“注ぎ”スイッチを押すと、液体のままビールが出てきる。さらにトレイを兼ねた泡スイッチを押すと、超音波でビールを泡にした状態で注がれる。グラスにビールを注ぐ場合、液体と泡との比率は7:3くらいがちょうど良いとされているが、泡スイッチのオン/オフを切り替えることで、比率を簡単に調節することができた。
なお、泡スイッチが押されると、本体正面のLEDが点灯する。泡スイッチは8秒以上、押し続けると自動的に超音波がオフになり、さらに泡を出したい場合はスイッチを押し直す必要がある。
超音波振動によって作られたビールの泡は、普通に注いだビールと比べてきめ細かくトロッとしていて、実にうまい。タカラトミーの調査によると、普通の注ぎ方に比べて、泡の旨みもアップしているとのことだ。
というわけで、この製品によって作られた泡はかなり美味しく、価格分の価値は十分にあると思った。ただし、この製品は使い終わったら缶ジョイント部などのパーツをバラして洗浄する必要がある。購入を検討するにあたっては、この洗浄の手間と、使う際に組み立てる手間についてどう思うかがポイントとなるだろう。
筆者としては、自分1人で飲むだけなら、いちいち組み立てたり、飲み終わったあとに洗ったりするのを面倒に思うが、例えば友人や家族、親戚など何人か集まったときなら使う気になれる。
このような手間に納得できるのであれば、自宅でバーのようなきめ細かい泡を楽しめる製品としておすすめ。ビールとともに秋の夜長を楽しめば、きっと明日への活力が湧いてくることだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR